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Jリーグ目指す鎌倉インテルFCが出版 「ビジョナリーサッカークラブのつくり方」

電子書籍としても読めるが、紙の本(B5版120ページ)でも購入できる

電子書籍としても読めるが、紙の本(B5版120ページ)でも購入できる

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 現在神奈川県社会人サッカーリーグ2部で戦う「鎌倉インターナショナルFC」(鎌倉市大船1)の設立の経緯やビジョンなどをまとめた書籍「ビジョナリーサッカークラブのつくり方」(クロスメディアパブリッシング刊)が6月20日、発売された。

6月2日の試合に勝利した後、選手やスタッフのほかサポーターも一緒に記念撮影

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 クラブ発足のきっかけから県リーグ2部昇格までの軌跡や四方健太郎代表によるビジョンの解説、関わった5人のキーパーソンの座談会などが収められている。「これまでにもタウンミーティングを開き、どんなクラブなのかを説明してきたが、多くの人により分かりやすく説明したいと考えていた」と話すのは同クラブ広報の田中俊哉さん。「代表が出版社に働き掛けて書籍化が実現。とても分かりやすいツールが出来上がった」と続ける。

 同クラブは、シンガポール在住でグローバル人材育成企業の経営者でもある四方さんが発起人となり、鎌倉をホームにJリーグから世界を目指し昨年設立した。神奈川県社会人サッカーリーグ3部に参戦し1シーズンで昇格。現在はJ1から数えて8つ下のカテゴリーの2部で戦っている。

 同書は3章仕立て。第1章は、クラブ発足から鎌倉市トーナメントでの優勝や県リーグ2部昇格までをドキュメント風につづった。「驚くような偶然や思わぬところでつながった縁がなどさまざまなエピソードは読み応えがあるはず」と言う。

 第2章では、四方さんが初めて鎌倉を訪れた際に、鎌倉市議に会って構想を説明するために用意した資料に修正や加筆したものを掲載した。従来のサッカークラブとはかけ離れているともいえる国際化を掲げたビジョンなどを語っている。

 第3章は、四方さんとゼネラルマネジャーや監督、メンバーから「会長」と呼ばれている地元住民、若いサポーターによる座談会を収録。出会いから苦労話、チームの特徴や強み、鎌倉という場所で活動する意義などを語り合った。

 「『短期間なのに深いストーリーや特徴があることがよく分かった』『県2部でこんなビジョンを持って海外遠征までやっているクラブはないので驚いた』など読んでくださった方からの反響は大きい」と田中さん。「この本が、あらためて自分たちのやっていることを見つめ直すきっかけにもなった」と笑う。

 巻末には、2018年の戦歴、在籍選手名や出場記録などシーズンの全記録も収録した。

 田中さんは「海外在住の日本人経営者の無謀ともいえるチャレンジの物語でもありビジネス本としても興味深く読んでいただけるはず。サッカーを知らない、詳しくない人にも読んでいただければ」と呼び掛ける。「応援してくださる人が増え手応えは感じているが、実際には認知度は低いのが現実。この本が多くの人に知ってもらうきかっけになり、もっと多くの人を巻き込んでいければ」と抱負を話す。

 オンデマンド印刷版書籍はアマゾンで1,280円。電子書籍はアマゾンのキンドル版か楽天koboで980円。

 同チームは現在8試合を消化し2勝5敗1分で、14チーム中11位。「苦戦しながらもようやく上のカテゴリーの戦い方が分かって来たところ。けが人も戻り補強も進めており、まずは残留争いから抜け出したい」と展望する。

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