鎌倉駅近くにオフィス代わりに使えるカフェ 片手で口に運べる四角型パンも

大小のテーブル席を中心にソファー席、カウンター席、テラス席も用意。店内には遊び心あふれるキューブ型の電球も

大小のテーブル席を中心にソファー席、カウンター席、テラス席も用意。店内には遊び心あふれるキューブ型の電球も

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 鎌倉駅西口近くに5月1日、個人で仕事もできる環境を整えたカフェ「Siblings(シブリングス)鎌倉」(鎌倉市御成町)が開店した。

藤井さんは鎌倉で生まれ育ち。学生時代はカフェでアルバイト、大手外食産業に就職し旗艦店での店舗業務の一方で、メニュー開発、オペレーション策定、経営なども学んだ

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 「今年2月、散歩中にここと出合って全てが始まった」と話すのは同店マネジャーの藤井淳さん。見つけたのは駅のプラットホームからも見える築2年の建物の2階の物件で、これまで未入居だった。「天井が高くて窓も大きく開放的。この空間に最適なのは物販なのか飲食なのか、というところからデザイン会社と一緒に考えた」と振り返る。

 ロケーションを生かそうとミーティングを重ね、「鎌倉拠点のビジネスを応援する場」「鎌倉発信基地・優しい場所」をコンセプトにしたカフェに決まった。ターゲットをフリーランスの30代女性に設定。仕事場代わりにも気軽に使えるように、店内のデザインやインテリアからメニューまで全てをイメージしていったという。

 木材と白い壁面が構成する空間に、藤井さんらのセンスで選んだ家具や什器(じゅうき)が並ぶ。中央の大きなテーブルは特注だという。パソコンを使った仕事のほか打ち合わせ、商談、会議などに使うことも想定し、Wi-Fiや電源、プリンタ兼用のコピー機、モニター付きの会議室などを用意した。

 メインのフードは「仕事をしながらでも片手で食べられるように」とパンに。同店のマークを模した5センチ角の正立方体に焼き「Sib’s Cube」と名付けたところ、「インスタ映えするとお客さまからも好評」だという。トッピングするディップは「はちみつレモンクリームチーズ」や「アボカドわさびマヨ」など20種類。ターゲットが気になる健康や栄養を配慮し、全て手作りで無添加にもこだわった。

 「モーニングセット」(500円)はバター付きSib’s Cube1種、ヨーグルト、コーヒーかティー。「ランチセット」(800円)はSib’s Cube1種、ディップ2種、ヨーグルトかツナポテ、コーヒーかティー。「キッズプレート」(600円)、「生クリームたっぷりのフレンチトースト」(780円)、「季節の野菜を使用した鎌倉野菜のピザトースト(600円)など。

 ドリンクは、オリジナル焙煎(ばいせん)のコーヒーは「ブレンド」(480円)、「ラテ」(530円)、「エスプレッソ」(380円)。高熱処理ではなく圧力で殺菌するため栄養分が失われないコールドプレスのジュース(540円)はベリーやマンゴー、グリーンベジタブルなどをそろえる。

 店舗面積は約56平方メートル。テーブル席22席、テラス席5席。店名は性別が異なる姉弟を意味し、藤井さんと姉が店に立つ。

 通常利用のほか「オフィス会員」制度を設定。月額5,000円でコーヒーかティーが毎日1杯無料、最大8人が利用できる会議室が通常の半額、コピー300枚まで無料など特典が付く。

 藤井さんは「一度来ておいしさや居心地を実感してほしい。駅から近いので打ち合わせにも最適。地元の方に使っていただければ」と話し、「先日もライブを開いたが、今後はパンやコーヒー教室、ワークショップなども計画している」と意欲を見せる。

 営業時間は8時~20時。ビジネス会員の詳細や申し込み方法はホームページで確認できる。

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