
サッカーチーム「鎌倉インターナショナルFC」(以下、鎌倉インテル)が3月23日、新たなホームグラウンド「ゴールドクレストスタジアム鎌倉」(以下、クレスタ)で行われた神奈川県社会人サッカーリーグ1部開幕試合で神奈川大学SCに3-1で勝利した。
クレスタは、昨シーズンまで同クラブが使っていた「みんなの鳩サブレースタジアム」(鎌倉市梶原)の閉鎖に伴い、クラウドファンディングで集めた1億円を超える資金などで、今年1月に新設したホームグラウンド。この日は朝から雲一つない空の下、クラブ史上最多という観客数611人が来場した。
関東リーグ昇格を目標に、今季11人の新入団選手を加えた同クラブ。初戦の相手は、日本代表経験のある佐々木翔選手(サンフレッチェ広島)や現日本代表の伊藤純也選手(仏スタッド・ランス)などを輩出している神奈川大学SC。
試合が動いたのは前半12分。鎌倉インテル新加入の井上海希選手が、同スタジアムのリーグ戦で初得点を決めた。2分後には鎌倉インテル・雨ヶ谷勇登選手の得点でリードを広げ、2-0でハーフタイムとなった。後半は60分に1点返されたものの、75分には今季からエースナンバー9を背負う原虎之介選手のゴールで再び2点差に突き放し、そのまま3-1で試合終了。新スタジアムでの記念すべきリーグ開幕戦勝利を飾った。
先制ゴールを決めた井上選手は「昇格のことだけを考えて動いているチームの重要な開幕戦で、ゴールが取れてうれしい。インテルの強さは、駆けつけてくれたサポーターの存在だと思っている」と笑顔を見せる。
同クラブ広報担当者の榎本弦さんは「600人を超える観客が埋め尽くした新しいスタジアムを目にして感無量。ベビーカーを押すファミリーからシニア層まで、幅広いファンや地域の人たちが作る温かい雰囲気が、勝利に大きな影響を与えてくれたと感じた。次のホームゲームもクレスタ応援してほしい」と来場を呼びかける。
次のホームゲームの対戦相手は「Y.S.C.C.セカンド」。同スタジアムで4月6日10時50分キックオフ。入場無料。