
横浜の市民管弦楽団「ヨコハマベイフィルハーモニー」の第11回定期演奏会が7月13日、鎌倉芸術館(鎌倉市大船)大ホールで開かれる。
鎌倉では一昨年の第9回定期演奏会に続き2回目の公演。同楽団の池谷真澄団長は「素晴らしい音響と空間の雰囲気に魅了され、また演奏したいと話し合っていた」と話し、「前回の来場者から届いた、『また開いてほしい』という声にも背中を押された」と続ける。
同楽団は、2013(平成25)年に「横浜みなとみらいホール」(横浜市西区)で開かれたチャリティー吹奏楽コンサートで、公募メンバーによる管弦楽団として「第九」を演奏したことがきっかけで誕生。年1回の定期演奏会を開く傍ら、「音楽は特別なものではなく、日常に寄り添える存在であってほしい。クラシック音楽がもっと身近に楽しめるように」(池谷さん)と、横浜市内の学校や公共施設などでも演奏会を開いている。
練習は月2回、3時間を基本に、随時でパート練習も行っている。池谷さんは「仕事や子育てなどと両立させながら活動するメンバーがほとんど。それぞれが異なる背景を持つ中で、音楽を通じて人とつながることの意義を大切にしている」と話す。
今回は、指揮に三原明人さん、ピアノに野上真梨子さんを迎え、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第二番 ハ短調 作品18」、チャイコフスキー「交響曲第六番 ロ短調 作品74『悲愴』」を演奏する。
池谷さんは「メンバーには鎌倉出身者や近郊在住者もいて、地域とのつながりも感じている。本番が近づき、練習にも熱が入ってきた。鎌倉の人にも、私たちの音楽や活動の思いを届ける機会にしたい」と来場を呼びかける。
14時開演。入場料は1,000円。