鎌倉経済新聞の2025年年間PV(ページビュー)ランキング1位は、築100年を超える「旧大佛(おさらぎ)次郎茶亭」修繕後に初めて開く「縁の集い」の記事だった。
ランキングは、今年1月1日から12月11日までの1年間に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 鎌倉の「旧大佛次郎茶亭」で「縁の集い」 100年超の建物で面影味わう(10/6)
2. 鎌倉のランチのみのスパイスカレー店「檸檬」が2号店 終日カレー提供(1/27)
3. 鎌倉で人力車夫42年の青木登さん引退決意 77歳の「幕引きの会」に248人(6/16)
4. 鎌倉インテルが新スタジアム開幕戦勝利 目標の関東リーグ昇格に弾み(3/28)
5. 鎌倉に手作りカプセルトイ販売機 中身は小学生歴女のコメント入りしおり(3/3)
6. 鎌倉市内唯一のサッカー専用スタジアム「クレスタ」で地域交流イベント(8/18)
7. 鎌倉郵便局150周年記念小型印 デザインは地元在住の「笑い文字」創始者(2/10)
8. 鎌倉建長寺で音とアートを体感する夜間拝観 脳と心を整える歩行禅を(11/4)
9. 鎌倉で「本を綴る」上映会 監督がかつて働いた松竹撮影所跡地の会場で (5/19)
10. 鎌倉の山を歩き撮った写真を素材に彫刻的表現 山の上のギャラリーで作品展 (9/8)
大正から昭和にかけて活躍した作家の大佛次郎が、自宅の向かいで交流の場として使っていた建造物を約1年かけて修繕。「旧大佛次郎茶亭」となって初めて開くイベントの記事が1位だった。ゆかりの品や書籍、当時の写真などを展示し、来場者は建物や庭も楽しんだ。
2位は、ランチタイムのみ営業していたカレー店「檸檬(れもん)」が、終日営業の2号店を開いたニュース。テナントビルに同時に出店した3店中、ほかの2店がすでに閉店、再出店を繰り返す中で、唯一継続して営業中で、行列ができることもある。記事では「初めて物件を見たときは不安になったが、反対にここで客を呼べたら面白いと考えチャレンジした」と店主が話している。
3位の77歳で引退を決めた人力車夫の話題。拠点を畳んで転居した後も、鎌倉で乗車したいという声に応え、何度か鎌倉に足を運び特別に営業している。
5位は、鎌倉ゆかりの歴史上の人物を描いたしおりが入っているカプセルトイの手作り販売機の話題。鎌倉の歴史に触れるきっかけになればと始め、修学旅行などで訪れる児童を中心に売れ続け、現在までに約2500個を売り上げた。
神奈川県社会人サッカーリーグ1部所属でJリーグ入りを目指す「鎌倉インテル」の話題が4位と6位にランクイン。創立から7年、地元に根付きつつあることがうかがえる。
秋の行楽シーズンが終わっても観光客でにぎわっている鎌倉。オーバーツーリズムという課題とも向き合いながら、カマ経ならではの視点で話題を届けたい。