学生から募集したまちづくりに関する案を競う「第4回鎌倉市まちづくりプランコンテスト」の決選大会が11月27日、大船観音寺(鎌倉市岡本1)で開催される。
同コンテストは2015年にスタート。毎回、鎌倉市の現状を改善するテーマを定め、それに沿ったプランを全国の大学生、大学院生、専門学生から募集し実現を目指す。今回のテーマは「鎌倉に若い人が住みたくなるまちづくりプラン」「鎌倉でコミュニティーを広げるための既存施設の有効活用プランまたは新規施設設立プラン」「文化・芸術の都市・鎌倉または武家の古都・鎌倉の歴史を活かせるまちづくりプラン」の3つ。
鎌倉市内には大学が1校しかなく、周辺地域と比べてまちと学生の連携が薄いことが問題として指摘されている。「受賞したプランを実現していく過程で多くの学生が鎌倉市に継続的に関わることになる。外部交流のきっかけとなる決選大会には多くの地元の人が来てほしい」と同コンテスト実行委員会事務局の林友紀(ゆき)さんは話す。
同コンテスト第1回大会で優秀賞に選ばれた「鎌倉野菜チップス『恵(めぐみ)』」(東京造形大学)では現在、商品化を目指して製造業者を探している。第2回大会で優秀賞となった若者向けマップ作り「KMK48」(専修大学)では和紙を使ったパンフレット大のマップを作成、市内着物レンタル店や観光協会などで配布を目指している。
今月5日、かながわ県民センター(横浜市神奈川区)で行われた第4回大会予選では応募のあった12のプランの中から「鎌倉CO*DESIGNプロジェクト~日本一インターナショナルな国へ~」(文教大学梅村ゼミ)、「かまっこ花火~あかりにのせる子どもたちの想い~」(文教大学梅村ゼミ)、「みんなでつくるKAMAKURAソーシャルマップ」(阿佐ヶ谷美術専門学校リビングプロダクトデザイン学科)、「鎌婚」(阿佐ヶ谷美術専門学校リビングプロダクトデザイン学科)、「鎌倉ファンクラブ・鎌倉のファンを増やそう!」(明治大学)の5つが選ばれた。27日の決選大会ではこれらの中から審査員優秀賞と鎌倉市長賞の2つが選ばれる。
開催時間は13時30分~16時を予定。入場無料。定員は30人。観覧は事前申し込み制。申し込み方法はホームページで確認できる。