東日本大震災から6年目となった3月11日、鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市雪ノ下2)で神道、仏教、キリスト教の3宗教合同による「追悼・復興祈願祭」が開かれた。主催の鎌倉宗教者会議によると、一般参拝者合わせて約1万人が集まった。
14時30分ごろ、神職、僧侶、司祭・牧師ら約115人の一団が社務所前の大玄関から参道へと出発、10分ほどかけて雅楽の演奏と供養のために空中にまかれる花である散華(さんげ)の中を進み、境内中心部にある「舞殿(下拝殿)」へ到着した。震災発生時刻である14時46分、一般参拝者を含む全員が1分間の黙とうをささげた。
黙とう後、舞殿では神道、仏教、キリスト教の順で、それぞれが祈り、巫女(みこ)が平和を願う「浦安の舞」を奉納、鶴岡八幡宮・吉田茂穂宮司が「玉串拝礼」を行った。本殿階下では福島県南相馬市のグループが郷土芸能「相馬流山踊り」を奉じた。
鎌倉市内で宗旨や宗派を超えて被災地の追悼と復興を祈るこの祭事は2011年に起きた震災から1カ月後の4月11日に鶴岡八幡宮で始まり、2年目以降は毎年3月11日に開催している。会場は3宗教の持ち回りで、昨年はキリスト教・鎌倉雪ノ下カトリック教会(鎌倉市小町2)で行われた。