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鎌倉市役所で震災復興支援イベント 過去最高5500人超参加

鎌倉市が共同事業者として名を連ねる同イベントには近隣市町村からも親子連れを中心に多くの人が訪れた

鎌倉市が共同事業者として名を連ねる同イベントには近隣市町村からも親子連れを中心に多くの人が訪れた

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 鎌倉市役所駐車場で3月12日、震災被災地復興支援と市民の防災意識向上を目的としたイベント「心をひとつに~つなげようみちのくの未来へ~」が開催された。主催の3.11ALL鎌倉実行委員会によると5回目となった今年、過去最高の5500人超が参加した。

LAWBLOW・里見さん(左)と菅原さん

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 鎌倉市内の団体や個人約10人が中心となり2013年3月から毎年開催している。これまで各回参加者は3000人~5000人だったという。

 開会宣言がされた10時、メインステージでは恒例となっている三陸サンマ1000尾の無料配布が始まった。続いて岩手、宮城、福島の各県に加え鎌倉市内のミュージシャン4組による無料ライブ、地域防災と子ども死者ゼロを目指し活動している「ご当地ボウサイダー制作委員会」のパフォーマンスが行われた。東日本大震災の発生時刻である14時46分には会場内参加者全員が黙とうをささげた。

 飲食ブースには「サンマつみれ汁」「カキ小屋」「マグロステーキ」など東北各地の食材を集めたグルメ屋台や、東北直送の物産品販売計40店が出店。今回新たに熊本地震復興支援として同県物産品を扱う店も参加した。そのほか自然災害の恐ろしさを伝える立体映像上映や地震体験車、パネル展示コーナーも設けられた。

 実行委員長の蓮見洋平さんによると、「イベントは立ち上げ当初の『何とかして被災地を支援したい』という雰囲気から、『継続的に交流を持ちたい』という風に変わった」。東北の被災地復興の多くは市民によるボランティア活動が一段落し専門家の手に委ねられている。「今後は鎌倉で高まってきた防災意識と併せて、知識や体験を共有する相互協力的な地域連携の可能性を探っていく」という。

 メインステージのライブでトリを務めた岩手県大船渡市のデュオ「LAWBLOW(ローブロー)」の菅原盾(じゅん)さんは「今年1月に仙台で開催したワンマンライブには鎌倉から見に来てくれた人がいてうれしかった。震災前の町並みを今でも忘れられないが、被災地には笑顔も希望もある、偽りのない姿を見せたい」と、里見和也さんは「こうして(被災地のことを)忘れないでいてくれることが支えになる」と、それぞれ話した。

 鎌倉市内から10歳の息子を連れて今回初めて参加したという男性は「子どもと一緒に一日中遊べた。肩肘張らずに楽しめる空気に好感を持った」と振り返った。

 隣接する逗子市から妻と3歳と6歳の娘を連れて参加したという男性は「3.11はあまりに理不尽な悲劇で軽々には語れない。(三陸の漁師さんたちに)今日、青空の下で食べたサンマがすごくおいしかったと伝えたい」と話した。

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