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鎌倉の「コンピューターおじちゃん」と初めてのプログラミング・ものづくり体験

講師のおじちゃんとお母さんと子どもの3世代がものづくりを通してコミュニケーションする

講師のおじちゃんとお母さんと子どもの3世代がものづくりを通してコミュニケーションする

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 個人向けのものづくりの地域拠点「ファブラボ鎌倉」で4月22日、親子でプログラミングやものづくりが学べる体験型講座の特別コース全6回が始まる。

ほとんどの家電や自動車に使われているマイクロコンピュータ。その入門編として拡張性の高い「マイクロビット」を使ったおもちゃの一例

 「2020年のプログラミング教育必修化を控え自分たちにも何かできることがあるはずと、誰に頼まれたわけでもなく動き出した」と笑って話すのは二藤部知哉さん。大手企業のウェブサイト設計やディレクションが本業だが、地元鎌倉の市民活動をサポートする中で関わった中高年の有志らと「カマクラビットラボ」を立ち上げ、「パソコンや機材がそろう場所を借りることができたことから、講座を開くことに」と続ける。

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 メンバーは、開発した4足歩行ロボシリーズが総務省のプロジェクトに採用され各地で「ものづくりプログラミング教室」を開くマイコンエンジニアの山本修さん、趣味もプログラミングと公言するプログラマーの杉光史朗さん、アパレスメーカーでシステム開発を担当後フリーのSEなどを経験している秋山健太郎さんなどで、その道のプロフェッショナルばかり。子どもたちから「コンピューターおじちゃん」と呼ばれている。

 同会場で3月に体験会を開いたところ15組の親子が参加。光を当てるとセンサーが反応しギアが動いて口が開く仕組みのパクパクロボットを作った。子どもたちは「面白かった」「楽しかった」など、大人は「子どもとのコミュニケーションが密になった」「子どもの新たな一面を発見した」など感想を寄せた。

 親子での参加を基本にしているのは、生活の中ですでに考え方の基本を体得している大人が子どもをサポートできるからだという。「講師と子どものマンツーマンでは、どうしても言われたことを実践するだけになりがち。親子だと一緒に考えながら進んでいくことができる」と二藤部さん。

 新設の同コースは毎月2回のペースで7月まで6回開く。1回90分で60分が基礎学習、残りの30分はどんなものができるのか実際に遊びながら試していく。最終回は、5回の経験を基にそれぞれが考えたものを作る。「みんなが違う物を作ってくれたらうれしい」とメンバーは口をそろえる。

 二藤部さんは「言われた通りではなく、どんなことができるのか、そのためには何をすればいいのかを学んでほしい。プログラムの書き方を学ぶのではなく、大切なのはプログラミング的思考を身に付けること。感性を働かせながら自分の人生を切り開き、彼らが今後より良い社会をつくり出していく支援ができれば。まずは体験して」と呼び掛ける。「今はおじちゃんやおじいちゃんがやっているが、こうした活動を若い世代に継承していくことも見据えて活動していきたい」と抱負を話す。

 開催時間は各日10時~11時30分。使用する道具や機材、ノートパソコンなどは用意する。参加費は3,000円と教材費1,000円(各回)。教材スターターキット5,160円が実費として別途必要。小学4年生以上の子どもと親が対象だが、興味があれば中高生の単独での参加も受け付ける。開催日は4月22日、5月13日・27日、6月10日・24日、7月15日。