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J目指す「鎌倉インテルFC」誕生 世界に通用する人材育成も

メンバーは高校生から40代まで学生や社会人。週末を中心に集合し練習や試合を重ねている

メンバーは高校生から40代まで学生や社会人。週末を中心に集合し練習や試合を重ねている

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 鎌倉からJリーグ入りを目指すサッカークラブ「鎌倉インターナショナルFC(通称:鎌倉インテル)」(鎌倉市常盤)が1月に誕生し、5月に始まった神奈川県社会人リーグ3部を戦っている。

エンブレムは鎌倉の7つの切通しを扇子の骨に見立て、要のボールに人やビジネスが集まり世界へ飛び立っていくイメージ。ネットでアイデアなどを募るクラウドソーシングで集めた案から選んだカナダ人デザイナー作

 「サッカーを通して鎌倉から世界中のどこでも活躍できる人材を育成する」をコンセプトに立ち上げた同クラブ。「実はきっかけは海外でした」と話すのは同クラブ広報の田中俊哉さん。代表の四方健太郎さんが、鎌倉出身の元プロサッカー選手で、現在シンガポールで飲食店を経営している野口雄介さんと出会ったところから始まったという。「鎌倉のサッカー事情を知った四方が帰国後すぐに行動を起こした」と振り返る。

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 野口さんから「サッカースタジアムができる規模の大きな土地がある」と聞いた四方さんが昨年7月、最寄り駅である湘南モノレールの湘南深沢駅に降り立った。偶然入った近くのブックカフェ「栄和堂」でマスターの和田正則さんと出会う。和田さんは60代だが、湘南高校時代には全国高校サッカー選手権大会にも出場し、45歳までサッカーを続けていたというサッカー好き。常々「地元にチームがあれば」と考えていたところに、四方さんから話を聞き「Jリーグを目指すのは、街のみんなで力を合わせ育てていくことになり名案だと思った」という。

 四方さんの人脈を生かし関係者に声を掛け、監督やコーチ、スタッフ、アドバイザーなどを集めて今年1月にクラブを立ち上げた。3月には選手を集めてトレーニングを始め鎌倉市社会人リーグBに、5月からは県社会人リーグ3部に参戦。クラブハウスは、たまたまテナント募集中だった「栄和堂」の隣の物件に決まった。

 同クラブが所属している県社会人リーグ3部では、99チームから上位4チームだけが2部に昇格できる。その後、同リーグ1部、関東リーグ2部、1部、JFLを経てJ3へ。J1リーグから数えると現在は9番目のカテゴリーに所属していることになる。「計算上は最短6年でJ3だが、道のりが厳しいことは分かっている。まずはしっかりベースを整えながらぶれずに進んでいきたい」という。

 「選手だけでなく、スポーツビジネスを目指す人や海外で働きたい人、海外で指導者を目指す人などにとっても常にチャレンジできるクラブでありたい」と田中さん。早くも22歳の大高拓也選手がフランスのクラブに挑戦中のほか、米国留学を目指す選手には英会話レッスンを行うなど支援も続ける。「全く新しい国際型クラブとして、鎌倉に根差し、鎌倉に貢献し、鎌倉から世界に発信していきたい」と意気込む。

 鎌倉市社会人トーナメントは6月3日の準決勝のピジョンズ戦に4-1で勝利し、7月8日の決勝戦で鎌倉市役所と笛田公園で対戦する(11時20分キックオフ)。県リーグではここまで2戦2勝。次の試合は茅ヶ崎市の柳島スポーツ公園総合競技場で9日19時キックオフ。