「第76回 鎌倉花火大会」が由比ガ浜海岸・材木座海岸で7月17日、コロナ禍で中止になった2020年以来、5年ぶりに開かれる。主催は鎌倉花火大会実行委員会と鎌倉市観光協会。
1948(昭和23)年に始まって以来、荒天などで中止になった以外は毎年続いていた同大会だが、約13万人が来場した2019年を最後に、コロナ禍で休止が続いていた。同実行委員会の小室裕司さんは「いったん途切れてしまったが、鎌倉の夏の風物詩として愛されてきたという伝統をつなぎ、今年からまた皆さんに楽しんでもらえるよう、準備を進めている」と話す。
沖に停留する台船から打ち上げる尺玉やスターマインなど仕掛け花火のほか、「毎年、ひときわ大きな歓声が上がる」(小室さん)という、海上を進む船から点火した花火を海中に投げ入れると扇状に開く水中花火も用意。今回は鎌倉を舞台にしたテレビアニメ「逃げ上手の若君」とコラボした演出の花火も加える。
小室さんは「これまでは協賛金などで何とか賄えていたが、人件費や物価の高騰により例年を上回る資金が必要になった」と話し、「より安全な警備環境で安心して鑑賞してもらうために、クラウドファンディング(CF)『鎌倉海岸に大輪の華を咲かせようプロジェクト』を立ち上げた」と続ける。
同クラウドファンディングの目標額は650万円。返礼品は、5号玉・7号玉・尺玉の花火やメッセージ入り花火、地元の菓子やレストラン食事券、グッズなど。6月15日に一般発売する有料観覧席とは別に、返礼品として砂浜にシート席(ペア席・グループ席)を新設する。
小室さんは「実行委員会として初めて挑戦する今回のクラウドファンディングの成果が、来年以降も継続して開催していくための基準にもなるはず。より素晴らしい花火大会にするために、皆さんで盛り上げてもらえたら」と呼びかける
開催時間は19時20分~20時10分。入場無料。有料観覧席あり。荒天や高波などの気象状況で中止の場合あり。クラウドファンディング締め切りは7月21日23時59分。