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鎌倉に衣食住ものづくり応援カフェ誕生 作り手の思い伝える

中央の通路を境に展示販売スペースとカフェスペースに分かれた店内。買い物だけでも、カフェの利用だけでも入店できる

中央の通路を境に展示販売スペースとカフェスペースに分かれた店内。買い物だけでも、カフェの利用だけでも入店できる

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 鎌倉の若宮大路沿いにある複合ビル「M’sArk KAMAKURA」(鎌倉市雪ノ下1)2階に、地元在住作家の作品展示販売スペースにカフェを併設した「かまくら宮路(みやじ)」がオープンし、1カ月が過ぎた。オープン日は10月9日。

代表の長戸さんとスタッフの駒野さんが着けているエプロンも、ものづくりユニットKULUSKA(クルスカ)の作品。使っている様子を見たり、実際に使ったりできるのも同店の特徴

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 「鎌倉を楽しむ、暮らしと食の店」をコンセプトに、作家たちが新しい衣・食・住のライフスタイルを提案していくという同店。代表の長戸久幸さんは「鎌倉のクリエーティブな人を応援したいという思いで企画し、人のつながりで多彩な作家さんに出品いただいた。心がこもった手作りの作品を使うことで、いつもの生活が豊かになるはず」と話す。

 出品しているのは、大人用からベビー用までそろえた作務衣(さむえ)の「KOKOROMI(こころみ)」、日常使いができるアートがテーマの陶器「Atelier At Home Works」、衣服や皮革製品などの暮らし雑貨「KULUSKA (クルスカ)」、触り心地の良い寄木(よせぎ)のアクセサリーや雑貨の「COMAYOSE」をはじめ、「WATO」「cotoro」「ときわ工房」「はなてる」「晴々堂」「ヒロ工房」などで、店舗を持たず創作活動をしている作家が多い。「多くの人の目に触れるチャンスを提供したいと同時に、作家さん同士の横のつながりも生まれれば」と長門さん。

 カフェでも有機コーヒー、和紅茶、煎茶(以上500円)などのほか、大船「杉本薬局」の和漢のチャイ(650円)、由比ガ浜通り「麩帆(ふはん)」のふまんじゅう(180円)、北鎌倉「三日月堂 花仙」の鎌倉どらやき(195円)や可麻久良もなか(195円)、若宮大路「峰本」の謹製宮路プリン(760円)やそばスナックそばっく(380円)など手作りの商品も並ぶ。特に「麩帆」は自店以外で市内初の出品となる。

 店舗面積は76平方メートル。席数は14席。入り口は一つだが店内は通路を挟んで左右にカフェスペースと作家スペースに分かれている。

 同ビルは、1階には床面のガラスを通してのぞくことができる建設時に発掘された遺構、2階には観光情報を発信するインフォメーションギャラリーや鎌倉市内初の民間運営の有料トイレなどもある。

 長戸さんは「地元の人にも観光客にも鎌倉らしい手作り作品を身近に感じながら、ゆったりと過ごしていただきたい。スタッフは作家さんの工房を訪ねて創作の様子などを見せてもらっているので、作品の説明にも熱がこもる。今後はカフェスペースを活用して作家さんによるワークショップなども開いていきたい」と抱負を話す。

 営業時間は10時~17時。

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