飲食や物販のブースが並ぶ「かまくら駅前朝市」が11月23日、鎌倉駅東口の東急ストア前の道路を車両通行止めにして開かれる。主催は鎌倉表参道商店会。
鎌倉駅東口ロータリー南側から若宮大路につながる幅6メートルの市道は、駅への一方通行路で交通量が多い。今年3月24日、その直線部分の約75メートルを車両通行止めにして飲食や物販のブースを並べ、同朝市の第1回を開いた。
「商店街の活性化とともに鎌倉らしさや楽しさを提供し、次につなげていくことを目的に企画した」と話すのは同商店会長の荒井國明さん。「この通りを通行止めにしたイベントは前例がなかったため苦労は多かったが、市や警察、消防、保健所、東急ストアなどの協力があって実現した」と続ける。
第1回には約3500人が来場。「会場を回ると多くの人から『またやってほしい』と声をかけられ、8月9日に『かまくら駅前ぼんぼり夜祭り』を開いた」と荒井さん。夜祭りは鶴岡八幡宮の「ぼんぼり祭り」最終日とも重なったこともあり、朝市の倍以上の約8800人の来場者でにぎわった。
今回は再び朝に戻し、前回より1時間延長して開く。テントを16張り設置し、22店が出店。飲食は、弁当、パン、シフォンケーキ、ラーメン、コロッケ、蒸しカキ、おでん、コーヒー、ビール、ワインなど。物販は、布小物、ブドウツル工芸品、鎌倉彫、桜貝アクセサリー、古本、鮮魚、つくだ煮、食パンなど。夜祭りで人気だった子ども向けの「射的」コーナーも設置。地元ミュージシャンによるアコースティックライブも開く。休憩用に、丸テーブル6卓、椅子24脚を用意する。
荒井さんは「より鎌倉らしさを感じてもらえる店や商品を優先した。秋の休日の朝、鎌倉駅から徒歩でわずか30秒の通りに出現する朝市で飲食や買い物を楽しんでほしい。将来は、通りを定期的に歩行者天国にしたい」と話し、「環境に配慮した『かまくらプラごみゼロ宣言』に賛同している。マイ箸やマイ皿、マイカップ、マイバッグなどを手に来場してほしい」と呼びかける。
開催時間は9時~12時。小雨決行。