古本と赤いバラを販売する「サン・ジョルディの日 カマクラ」が4月23日、鎌倉と周辺27カ所の店舗などを会場に始まる。
「サン・ジョルディの日」は、スペインのカタルーニャ地方の伝説に由来する聖人サン・ジョルディーをたたえる日。親しい人同士や恋人同士で、赤いバラと本を贈り合う風習があり、バルセロナでは街の各所でバラや本が売られるという。
鎌倉で3回目となる今年は4月25日に3会場で、新たに「一箱古本市」も開く。段ボール箱1箱分の古本を、16人の参加者が持ち寄り、屋号を名乗ってフリーマーケット形式で販売する。コロナ禍以前に9年連続で開かれ、以降休止となっている「ブックカーニバル in カマクラ」の一箱古本市の常連も参加するという。開催時間は10時~16時
イベントについて、実行委員で出版社「港の人」(鎌倉市由比ガ浜)スタッフの井上有紀さんは「30年ほど前に知って、いつかは鎌倉でもできたらと思っていた」と話す。「本のイベントを開いた経験はあったが、花とのつながりがなかったため、なかなか実現できないでいた。3年前、運営する美容院『Mahana by hair(マハナ バイ ヘアー)』(同)で花や植物も販売していた美容師の岳伸和さんと出会ったことで動き出すことができた」とも。井上さんが同イベントの企画を話すと、岳さんが快諾。2024年に第1回を開くことになった。
実行委員会を立ち上げ、知り合いの店などに声をかけると、飲食や物販などの31店が参加。各店が用意した古本と岳さんらがラッピングしたバラのブーケが、店頭や店内に並んだ。井上さんは「地元のイベントには参加したいが、店を閉めてまでは難しいと思っていた店が多かったようで、通常営業しながら店の片隅で参加できるスタイルが受け入れられたようだ」と話す。
昨年の第2回は、読書会や朗読会、本の交換会、トークイベント、音楽ライブなども開いた。井上さんは「全くつながりのなかった店からも、参加したいと連絡を受けるようになった」と手応えを口にする。バラのブーケは1本330円で、第1回、2回とも330本を販売した。
「みんなが本やバラを贈り合う、バルセロナのような光景が鎌倉でも広がっていったらうれしい」と井上さん。「なかなか本や花に触れることのない人にも、いい機会だと思う。地元を愛し、地元から愛されている店を、改めて知るきっかけにもなるはず。参加店や一箱古本市、各イベントの会場などを気軽に回遊してほしい」と来場を呼びかける。
開催時間・定休日は参加各店により異なる。4月26日まで。