七里ヶ浜駅前のスペイン居酒屋「morimori」(モリモリ)」(鎌倉市七里ガ浜1、TEL 0467-39-3130)の7周年イベントが9月25日、同店からほど近い顕正寺で開かれた。
「当店が開店したのは7月、七里ガ浜で7年と、数字の並びがいい時にパーティーを計画したが、自分の店では手狭だった。そこでお客さまでもある顕正寺の住職に相談したら、快く境内敷地を貸してくれた」とオーナーシェフの森山和夫さん。
同寺では境内の建物でジャズライブを開くなどしてきたが、飲食店のイベントは今回が初めて。「国や宗教の違いを越え多くの人が気軽に集える『開かれた寺院』として地域の役に立てればと場所を提供させてもらった」と住職の信清宏章さん。
会場では店で人気の「バレンシアパエリア」を専用の焼台と鉄鍋を使い、まき火で調理し、振る舞った。本場スペインで学んだ森山さんのパエリアは、魚介類ではなく骨付き鶏肉やウサギ肉でだしを取り、野菜を入れてじっくり炊き上げるのが特徴。ほかにタコを使ったスペインの家庭料理やシェリー酒、ビールなども用意した。森山さんと交流のある横須賀のアルゼンチン料理店「アガリ」も出店した。
本堂前のスペースでは「ぺルカ」「フラメンコロイド」がスペイン音楽を披露するライブを行い、普段は落ち着いた雰囲気の境内が、にぎやかなラテン文化に包まれた。
参加者からは「海が見える屋外で音楽と料理を楽しめるのはぜいたく」「ゆったりとしたスペースで一緒に連れてきた子どもたちが遊べたのも良かった。休日などにまた開いてほしい」などの声が聞かれた。
同店の営業時間は12時~14時、17時~22時30分。木曜と第1水曜定休。