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全編鎌倉ロケ 現代の侍映画「武曲」公開へ、綾野剛さん主演

暴風雨の中、竹刀でリアルに斬り合うアクションシーンのクライマックスは6分にも及ぶ。 © 2017「武曲 MUKOKU」製作委員会

暴風雨の中、竹刀でリアルに斬り合うアクションシーンのクライマックスは6分にも及ぶ。 © 2017「武曲 MUKOKU」製作委員会

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 鎌倉が舞台の現代の剣豪小説を映画化した作品「武曲 MUKOKU」が6月3日、全国でロードショー公開される。

融と光邑が並んで歩くシーンは北鎌倉の浄智寺境内で撮影された。© 2017「武曲 MUKOKU」製作委員会

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 同映画は剣道五段の腕前を持ちながら自堕落な生活を送る主人公と、剣道の天性の才能を持つラップ好きの高校生が出会い宿命の決闘を繰り広げていく物語で、鎌倉在住の芥川賞作家・藤沢周さん著作の同名小説が原作。

 たまたま書店の棚で墨文字のタイトルにひかれ同書を手に取り1行目を読んだプロデューサーの星野秀樹さんは「この時点で傑作を直感」、数十ページ読んだ段階で「すごい映画になると確信し震えた」と振り返る。

 脚本を高田亮さん、監督を熊切和嘉さんに依頼。主人公の矢田部研吾に綾野剛さん、相手役の羽田融に村上虹郎さん、研吾の父に小林薫さん、研吾のかつての師・光邑(みつむら)には柄本明さん、飲み屋の女将・三津子には風吹ジュンさんなどを配役した。綾野さんは剣道家の体を表現するために2カ月かけて肉体を鍛え上げ、専門家による剣道の稽古にも取り組んだという。

 「原作は北鎌倉を舞台に『現代の侍』たちの世界が魅力的に描かれていたので、『研吾の住む北鎌倉の山』と『融の住む湘南の海』の対比を描きたく、最初から鎌倉市近郊全編ロケーションを決めていた」と星野さん。熊切監督は隣接する逗子市に移り住みロケハンを重ねながらイメージを固めていったといい、建長寺や浄智寺、由比ガ浜、鎌倉駅前、大船の料理店などで撮影した。

 星野さんは「唯一無二の『決闘映画』が完成したということが、今はただ感慨深い」と公開を心待ちにしている。

 109シネマズ湘南(藤沢市辻堂神台1)をはじめ全国の映画館で公開。詳しくはホームページで確認できる。

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