サクセスオート湘南(鎌倉市関谷)で8月5日、イベント「親子で一緒に自由研究!ドイツ外車の本物塗装体験~ソーラーカーを作ろう~」が開かれた。
子どもたちから「タンノのおじちゃん」と呼ばれている丹野社長がペイントを指導。プロが使う塗料に子どもたちも真剣なまなざし
国産車・輸入車の新車・中古車販売などを手掛け、創業から30周年を迎えた同社。「若者の車離れが進んでいるといわれる中、楽しい体験をしてもらい、地域の子どもたちに自動車の魅力を伝えようと企画した」と話すのは、同社社長の丹野快一さん。「自分も小学生の父親なので、親子で一緒に楽しみながら夏休みの自由研究にもなれば」とソーラーカー作りのワークショップを思いついたという。
当日はよく晴れ渡った空の下、集まった親子たちをアロハシャツ姿のスタッフたちが迎えた。「皆さんが大人になったころには車は太陽光で走る時代になっているかもしれない。皆さんがソーラーカーを作る人になってくれたらと思うと楽しみ」という丹野さんのあいさつの後、ミニソーラーカーのキットを受け取り親子で組み立てがスタートした。
ニッパでパーツを切り取り、ソーラーパネルを組み込む。ペイントには同社が業務に使用しているドイツ車用の塗料を使用、一人一人が異なるデザインとなり完成した。
コースは全長3.8メートル。「広くて長いコースで走らせてあげたかった」という丹野さんの思いに、スタッフたちがゴールフラッグをイメージした白黒の市松模様を施したり、コース両側に旗を立てたりして盛り上げた。
できあがったソーラーカーをコースで走らせると、「動いた」「走った、走った」「勝った」「もう一度」と子どもたちから歓声が上がった。「光が無くなると止まっちゃう」ことも体験しながら、何度もコース走行を楽しんだ。2人兄弟を連れて参加した母親は「仕事をしているので久しぶりに子どもたちとたっぷり過ごせた。普段はできない体験で楽しかった」と笑顔で振り返った。
丹野さんは「子どもたちの元気な声が聞けて、集中した顔を見ることができた。地域の将来を担う宝である子どもたちと関わり、育てていくために来年も開きたい」と話した。