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「鳩サブレー」ラブな男性が今年も食べ比べワークショップ 世界から鳥型サブレー集め

「何羽と握手できるか」を競う握手会。実は制限時間付きの詰め放題ゲームだった

「何羽と握手できるか」を競う握手会。実は制限時間付きの詰め放題ゲームだった

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 会員制の図書室「かまくら駅前蔵書室(通称カマゾウ)」(鎌倉市小町1)で6月9日・10日、「鳩サブレー」に似た鳥型のサブレーを食べ比べるワークショップ「第3回鳩サブレー世界選抜総選挙」が開かれた。

高橋さん手製のミニチュアステージに国内外から30の鳥型サブレーやクッキーが並んだ。最前列センターが鳩サブレー

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 鎌倉の豊島屋が販売する「鳩サブレー」が大好きだという高橋和也さんが自主的に開いているファンイベントで、今年で3回目。高橋さんがセレクトした鳥型のサブレーやクッキーを参加者が食べ比べ、お気に入りに投票して順位を決めるというもの。アイドルグループの「総選挙」をモデルにした。

 「形や味が似ているものなどを今年は30種類厳選し、今日持参した枚数は800枚を超える」と胸を張る高橋さん。「その中の1つだけベルギー産のチョコレートがコーティングされていたので今年はタイトルに『世界』を付けた」と笑う。

 北海道の「ハト時計クッキー」、長野県の「アルプス雷鳥サブレ」、京都の「鴨サブレ」、愛知の「名古屋コーチンサブレ」、和歌山の「ぶっぽうそうサブレ」などは前回も並んだが、福島県の「会津地鶏サブレ」や東京小平の「こげらサブレ」、小笠原の「アカガシラカラスバトサブレー」など初登場も多数。

 通販でも手に入らないものは「自ら買い集めるしかないので賞味期限を考慮し、先日東北を巡って来たばかり」と振り返り、沖縄の「しあわせをはこぶとりさぶれ」と「はぶサブレー」は、沖縄在住の同蔵書室会員に頼んで「空輸してもらった」という。

 当日は、高橋さん手製のミニチュアのメインステージに30の鳥型サブレーやクッキーが置かれ、テーブルには食べ比べ用が。テーブル中央のひな壇には昨年の投票で上位になった「神セブン」も並んだ。

 食べ比べが始まると約24平方メートルの狭い同施設は参加者の熱気に包まれた。「形がそっくりだけど食感は全く違う」「こんなに似ていて大丈夫?」「見た目よりもおいしい」「小型で食べやすい」「口の中の水分を持っていかれる」など感想を共有しながら楽しみ、思い思いに票を投じた。

 高橋さんが「ある販売店では商品が並ぶ棚に『本家本元よりデブっちょだけどおいしい』という貼り紙があった」「沖縄の『はぶサブレー』に同梱されている説明書には、黙って発売する気にはなれず正直に豊島屋さんに手紙を出すと『ハブサブレーが沖縄の土地で人気が出ることを祈念させていただきます』という返事が来たと書いてある」などのエピソードも紹介した。

 今回は食べ比べのほかに、アイドルグループのイベントに習い「握手会」を用意。高橋さんが参加者に「握手券」を配り、「できるだけたくさんのサブレーと握手しよう」と呼び掛けた。実際には大量に用意されている各地のサブレーを制限時間内に袋に詰めるゲームで、参加者たちは割れるのも気にせず袋詰めに熱中。「12羽と握手した」「私は15羽」と盛り上がった。2日目は高橋さんが「家に持って帰るのも大変だし、そもそも食べ切れない」という理由で、前日よりも大きな袋を用意するという大盤振る舞い。握手会はますます白熱した。

 高橋さんは「鳩サブレーは『やっぱりおいしい』『安心、安定の味』『どうしてもここに帰って来る』という声がたくさん聞こえて来てうれしかった。実は大好きな鳩サブレーの素晴らしさをみなさんに再認識してもらいたくて企画したのだから」と話す。

 「3回やって一区切りと考えていたので今年が最終回のつもり」と発表した高橋さんに、参加者からは「来年もやって」「こんなに楽しいワークショップは経験したことがない」「マツコさんやタモリさんにも教えてあげたい」などの声が相次いだ。

 投票の結果は高橋さんのウェブサイト「かまくらのとも」で発表される予定。

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