市役所の移転先としても検討されている鎌倉市深沢地区で11月23日、親子で地域を深く知って考える「みんなで描こう!鎌倉ニュータウンプロジェクト」が開かれる。主催は鎌倉青年会議所(鎌倉市御成町)。
10年以上も前から空き地になっている深沢の土地。横浜スタジアム12個分という広さに、子どもたちがどんな新しいまちをイメージするのか
毎年秋に鎌倉での職業体験や鎌倉文士を知るためのウオークラリーなどのイベントを開いてきた同会議所。メンバーの潮見雅利さんは「自分たちのまちをより良くしていくことを考えるきっかけにと開いてきたが、今年は関心が高まっている深沢の広大な空き地にスポットを当てた」と話す。
湘南モノレール湘南深沢駅の西側ではJR東日本が車両の検査修理などを行っていた鎌倉総合車両センターの跡地約31ヘクタールが2006年以来更地になっている。市やJRなどが所有しており、市の「深沢地域整備事業」計画には行政の施設も含まれ、市役所移転先の候補地にもなっているという。
「移転のぜひはともかく、まずは話題になっている場所を知ろうと企画した」と潮見さん。「開発が具体化するのは2~3年後ではなく10年、20年スパンの話だと思う。子どもたちが大人になったときに直接関わることになるはずだからこそ、今知ることに意味がある」と続ける。
当日は富士塚小学校に集合しウオークラリーからスタート。歩いてさまざまな角度から土地を眺めながらチェックポイントを巡りクイズを解いていく。
同校に再集合後、体育館で小グループに分かれ、見て来た土地をイメージしながらどんなまちづくりが理想かを話し合う。住宅やビル、工場、遊園地、スタジアム、公園、道路や自動車などのペーパークラフトを配置し発表する。「普段はやらない作業をやってみることで、まちづくりを考えることの大変さや大切さを体感するはず」と期待する。
「まちを知ってもらい、手を動かしながらまちがどうなっていくかを考えるきかっけに。興味がある人もない人も、移り住んで来た人も、まずは親子で参加していただければ」と呼び掛ける。
開催時間は10時~13時。参加費無料。市内の小学生100人と保護者が対象で先着順。申し込みはホームページで確認できる。