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「子育てしたい」と思える鎌倉に 現役の父親・母親ら「レッジョ・エミリア市」手本に

会場は、鎌倉駅から約10分の住宅地の中にある「くらしのアトリエ」。「温かみのある場で未来に向けた話をしたかった」と言う

会場は、鎌倉駅から約10分の住宅地の中にある「くらしのアトリエ」。「温かみのある場で未来に向けた話をしたかった」と言う

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 子育て世代の親らの団体「鎌倉アプローチ」が「くらしのアトリエ」(鎌倉市佐助1)で12月9日、子どもたちのための教育を創造し学び合うイベント「レッジョ・エミリアを通じて考える未来の教育」を開く。

分担した読んだパートを紙にまとめて貼り出す。見ながらの発表で参加者が共有する

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 「イタリアのレッジョ・エミリア市の視察に行った方の報告会に出席し、大人たちが子どもをどう育てたいかを自分たちで考え、まちぐるみで子育てをしている姿勢に共感したのがきっかけ」と話すのは、学童保育施設「鎌倉学び舎」代表の大滝世津子さん。「面積も人口も文化度なども似ている鎌倉市なら同様な取り組みができるのではないかと直感した。レッジョには広場があり、鎌倉にはお寺や神社がある」と続ける。

 レッジョ市では年1回、年齢に関係なく参加できる読み語りのイベント「レッジョ・ナラ」が行われているという。大滝さんがその後、たまたま出会った鎌倉幼稚舎幼稚園理事の中丸潤さんもレッジョ・エミリアに興味を持っており意気投合、「鎌倉でレッジョ・ナラをやろう」と動き出した。

 「子育てや教育に興味のあるパパママがあっという間に集った。月1回ミーティングを重ねると誰もが今の教育への違和感や不自由さを感じていた」と振り返る。「まずは鎌倉の大人たちが子どもたちをどう育てていきたいかについて考えるコミュニティーを作ろう」ということで一致。第一歩として今回のイベントを企画した。

 当日は一冊の本を参加者で分担して読み、リレー式に発表することで全体を理解する「アクティブ・ブック・ダイヤローグ」という読書法を実践する。短時間で著者の思いや内容を理解できるほか、一人で読むよりも発見や気付きがあり、記憶に残るという。課題本は、J・ヘンドリック編著の「レッジョ・エミリア保育実践入門」。書籍を裁断して参加者に配布、読書し要約したものをリレー式に発表していく。

 子どもがいるいないにかかわらず一般の大人が対象。「教育に対する知識は無い状態からみんなで学び、『自分たちはどんな教育をしたいか』について考える材料を得るためのイベントに」と抱負を話す。

 「今回はレッジョだが特定のものにはこだわっていない。さまざまな教育法を知ることをきっかけに、みんなで学び話し合い、子どもたちのための豊かな育ちの場をデザインし、鎌倉から全国に発信していきたい」と大滝さん。「こんなコミュニティーができることで『鎌倉で子育てをしたい』という人が増えたらうれしい」とも。

 開催時間は13時~17時。参加費は2,000円。申し込み方法はホームページで確認できる。

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