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鎌倉のゲストハウスが宿坊に? 僧侶との1泊2日で仏教に触れる体験

2018年に渋谷に「智照庵」を開き活動している僧侶の神田英昭さん。対話の中に仏教の教えを盛り込む

2018年に渋谷に「智照庵」を開き活動している僧侶の神田英昭さん。対話の中に仏教の教えを盛り込む

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 僧侶と過ごすツアー「宿坊亀時間 仏教を知る、見る、体験する1泊2日」が6月22日、鎌倉のゲストハウス亀時間(鎌倉市材木座3)で開かれる。

宿泊スペースの和室で代表の櫻井さん。床の間の左側にケヤキの大黒柱が

 「3年ほど前から定期的に宿泊されるようになった僧侶との出会いがきっかけで企画した」と話すのは、同施設代表の櫻井雅之さん。「とにかく気さくで明るくて自然体で、これまでのお坊さんのイメージを覆された」と続ける。

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 僧侶は神田英昭さんで、東京渋谷区在住。市内の明王院(鎌倉市十二所)で毎月28日の護摩法要を手伝うために鎌倉に前泊する、高野山真言宗のフリーランス僧侶だった。「たまたま一緒になった宿泊者との対話が面白く、気付きをもらう人もいた。仏教へのハードルが下がり、自分を含めスタッフもすっかりファンになってしまった」と振り返る。

 「こんな素晴らしい時間をより多くの人に体験してもらいたいと思い、ぜひイベントにと神田さんにお願いした」ところ快諾。毎月の宿泊の度にスタッフらと共に企画を練っていった。

 一方的なレクチャーではなく対話をメインにする、日常から切り離した時間を過ごすために1泊2日にして携帯電話も預かる、神田さんの縁で市内2つの寺院を巡るなど「亀時間ならでは、鎌倉だからこそのイベントが出来上がった」と胸を張る。

 初日は14時に鎌倉駅近くに集合し、バスと徒歩で覚園寺(鎌倉市二階堂)に移動。拝観後にバスで亀時間へ。瞑想(めいそう)体験や神田さんの講演などの後、近くの銭湯「清水湯」へ。19時過ぎの夕食を終え、対話の時間と質疑応答や般若心経を唱和し、21時30分に就寝する。

 2日目は5時30分起床。瞑想体験、精進料理の朝食、掃除の後、8時から対話の時間を用意する。バスで明王院(鎌倉市十二所)に移動し、本尊や普段は非公開の重要文化財・不動明王を特別参拝。10時45分に現地解散となる。

 今回の参加者は1人単位で女性のみに限定した。「例えば、悩みなどでプライベートな部分もあり異性がいると言いづらいかもしれない。知り合いが同席することで素の自分を出しづらいことなどを配慮」したが、今後は別のスタイルも考えていくという。

 同施設は、櫻井さんが海外の旅でゲストハウスに宿泊した際にたくさんの素晴らしい出会いがあったことから、同様の宿を目指し平屋の古民家を改装し2011(平成23)年に開いた。宿泊者の4割が外国人で、日本人では20代~30代の女性が多いという。「鎌倉の暮らしを亀時間で楽しむ宿」がコンセプト。

 櫻井さんは「これまでさまざまなイベントを開いてきたが、実は仏教を核にしたのは初めて。鎌倉には100以上の寺院があり、身近に生きた仏教がある場所。日本人の生活の中にも浸透している仏教文化も多く、もう一歩踏み込むきっかけがあればと以前から考えていた」と話し、「日帰り観光ではなく、1泊して仏教に触れてほしい。寺院の『宿坊』に泊まるような時間を提供したい」と意気込む。

 参加費は1万5,800円(1泊宿泊費、夕食、朝食、銭湯代、寺院拝観料含む、移動の交通費は別途)。定員12人(最少催行人員8人)。

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