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鎌倉の古刹明王院がピンク色に染まる? 「世界に1つだけのひな祭り」

当日はここをピンク色に染めるという

当日はここをピンク色に染めるという

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 鎌倉の古刹(こさつ)「明王院(みょうおういん)」(鎌倉市十二所)で3月2日、子どもから大人までが桃の節句を楽しみ祝う「世界に1つだけのひな祭り」が開かれる。

11月に覚園寺でクラシック演奏家5人のコンサートには親子連れも含め140人の来場があった

 「駅から距離があり普段は落ち着いたお寺だが、この日だけはピンク色に染めてしまいたい」と意気込むのは、主催する団体「Petit Train」代表の林彩さん。「伝統のある場所で、鎌倉ならではの文化や芸術を楽しめる内容にしたい」と続ける。

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 同団体は、鎌倉の文化や人、地域をつなげて100年後も楽しいまちづくりを目指す「ONE-H@ND-RED」をテーマに昨年11月、覚園寺(鎌倉市二階堂)でクラッシック演奏と洋菓子を楽しむ第1回イベントを開き、親子を中心に140人を集めた。今回は、子どもの成長を願う伝統的な行事でもあるひな祭りに合わせ開く。

 林さんがピンクに染めたいと思ったのは、たまたま訪れた仏アルザス地方のリボーヴィレという村で開かれていた祭がきっかけ。ピンク色に染め上げた通りで村人らの幸せそうな姿を目にし、「娘たちも大喜びで、いつかはどこかで」と思ったと振り返る。

 当日は、東京コレクションでのステージデザイン制作なども手掛けた藤原由香さんによるバルーンアートで、桃の節句をイメージしたピンク色で境内を彩る。子どもも大人も楽しめるよう、市内飲食店の洋菓子などを集めたひな菓子のビュッフェ、市内在住作家による消しゴムはんこパターンのワークショップ、市内在住演奏家による三味線体験なども用意する。

 「実は鎌倉には乳がん治療でトップクラスの病院があるなど女性や子どもに優しいまちであることを、より多くの人に知ってもらいたい」と、「ピンクリボンかながわ」に依頼し、乳がんの早期発見、早期治療の啓発キャンペーンのブースを出展してもらうという。

 「ひな祭り護摩法要」は、毎月28日のみ行われている護摩法要(ごまほうよう)の特別版。堂内で護摩木を燃やし子どもの成長を祈る。「薄暗い堂内に響く読経の声やたかれる炎は厳かで幻想的。価値ある体験になるはず」と林さん。僧侶が儀式について解説するほか、祈とうしたお守りを参列者に授与する。

 日暮れとともにピンクのぼんぼりに明かりをともし「シークレット晩餐(ばんさん)会」を開く。本堂で荻江節の荻江寿愼さんの三味線をはじめ琴、歌、笛の邦楽家による演奏、稲村ガ崎の料亭「虹」がこの日のために調理する特別弁当を提供する。夜は境内もピンク色にライトアップする予定。

 チケットの販売はせず、クラウドファンディングの支援者が参加できるスタイルにしたのも今回の大きな特徴。支援額に応じて参加権とそのほかのリターン(返礼品)が付く。1口5,000円は「ひな祭り」参加権。1口1万5,000円は「ひな祭り」+「ひな祭りシークレット晩餐(ばんさん)会」参加権。ほかに3万円、5万円、10万円、25万円コースがある。

 「単なるチケットの売買ではなく、一緒に楽しみ考えてほしくてクラウドファンディングを選んだ。100年後の鎌倉を素晴らしいまちにしていくために仲間として参加していただければ。着物での来場も大歓迎」と呼び掛ける林さん。「伝統のある寺院に失礼のないよう、でもびっくりするくらいピンク色に染めたい」とも。

 開演時間は、ひな祭り=15時~、特別護摩法要(ごまほうよう)=16時~、ひな祭りシークレット晩餐会=17時~。クラウドファンディングの申し込みは2月28日23時まで。

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