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フリーマガジン「海の近く」別冊発売 3年分の記事から127の飲食店厳選

フリーマガジンのバックナンバーと別冊(中央)。同じサイズだが224ページとボリュームたっぷり

フリーマガジンのバックナンバーと別冊(中央)。同じサイズだが224ページとボリュームたっぷり

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 逗子・葉山から湯河原までの相模湾沿岸の食をメインに地元情報を掲載するフリーマガジン「海の近く」の別冊「海の近くのおいしいもの」が10月27日に発売された。

「海の近くのおいしいもの」は一部書店でも販売。平塚のサクラ書店では週間売り上げ1位にもなった

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 「海の近く」は2016(平成28)年4月、海辺のまちの身近な魅力を伝えようと、ライターの塩谷卓也さんと北條尚子さんらが発行した月刊誌。発行部数は当初の1万5000部から現在は3万~4万部に、設置店も約200店から約600店と大幅に増えている。

 毎号、料理や食材などを絞って特集を組み、店や料理人のストーリーまでも伝える文章と食欲をそそる写真が並ぶ。「有料の冊子と間違える人、全号コンプリートして本棚に並べている人もいると聞く」と塩谷さんは胸を張る。

 「ターゲットは、お昼においしいものを食べながら、夜はどんなおいしいものを食べようかと考えている僕らのような食いしん坊。『海の近く』ならではの視点で、湘南や西湘エリアの食のポテンシャルを伝えてきた」と言う。

 以前からバックナンバーを求める問い合わせが多いほか、1冊にまとめてほしいという要望も寄せられたことから、4年目に入った今年6月ごろから有料での別冊の制作を始めた。月刊の取材や編集を進めながらの作業のため、多忙を極めたという。

 過去3年間の特集と連載記事「おいしい皿にはウラがある」に掲載した店の中から「編集部が何度でも食べに行きたい127店を厳選」し、別冊は出来上がった。

 フリーマガジンでは特集テーマごとに店が登場するが、同書ではエリア別に構成。「おなかが空いたときに、近くにある店や出掛けた先のエリアで探すのに便利なように」と初めて地図も掲載した。

 購入した読者からはSNSで「すごいボリューム」「空腹時に見るのは危険」「見ると全店に行きたくなる」「見るだけでも楽しい最強の一冊」「永久保存版です」などの声が寄せられている。再掲載となった店からも「海の近くを見て来ましたという客が、また増えている」との報告が多数あるという。

 エリア別の掲載店では鎌倉の23店が最多。フリーマガジン37号の中で、表紙を飾った店も鎌倉の5店が最多で、「おいしい店が多く情報もあふれている鎌倉だが、僕たちらしい切り口で新たな店を探し出して『こんな店があったんだ!』と地元の人を驚かせたいと、いつもたくらんでいる」と笑う。次の12月・1月合併号も鎌倉の店が表紙に決まっている。

 「食べに行っておいしいと思ったり、ぐっとくるものがあったりしたら、そこで初めて取材を申し込んでいる店だけを掲載しているので全店お薦め」と塩谷さん。今後については「フリーマガジンはまだまだやりたい特集もたくさんあり、これまでの特集のパート2、パート3も企画中。別冊もこの時期に毎年出していくつもり」と抱負を話す。

 同書はB5判変形サイズ、224ページ。1,000円(税別)。「海の近く」設置店のほか、鎌倉市内では「たらば書房」や「かまくら駅前蔵書室」などで販売している。

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