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鎌倉でも「100人カイギ」 身近な語り部から生き方聞き語り合う

第1回の参加者と登壇者全員で記念撮影

第1回の参加者と登壇者全員で記念撮影

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 鎌倉児童ホーム(鎌倉市佐助1)で11月24日、 地域で多世代のつながりをつくる「鎌倉市100人カイギ」が始まり、第2回以降、登壇者が100人になるまで開かれる。

登壇者の話を受けて語り合う参加者

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 地域で活動するゲストが毎回5人登壇し、仕事や生き方、思いなどを語り、参加者同士が共有するイベントで、登壇者が通算で100人に達した時点で終了する。2016(平成28)年に港区で始まり、現在まで37の地域で運営されており、港区と渋谷ではすでに終了し、会自体が解散した。

 鎌倉で同イベントの運営を始めたのは、シェアスペース「Think Space鎌倉」(鎌倉市稲村ガ崎2)代表の岩濱サラさん。「4年前に転居して以来、仕事以外の人のつながりがなかなか広がらなかったときに、100人カイギと出会った」と言う。

 「鎌倉に関連する100人に話を聞くのは、その先の広がりを考えたとき、いい入り口」だと考えた岩濱さんはすぐに本部にアプローチし、鎌倉の事務局を運営することになった。「面白いと共感してくださる方が多く、皆さんに協力していただきゲストも決まり実現にこぎ着けた」と振り返る。

 会場に集まったのは67人。7割近くが男性で年齢層はさまざまだったが、幼児連れの母親、小学生や高校生の姿もあった。

 ゲストのトップバッターは、地元を中心に活躍するミュージシャンの小川コータさん。自作の「on my way back home」をウクレレで弾き語りし、いつもの日常にこそ素晴らしいものがたくさんあり、自分らしい人生があると訴えた。

 2人目の不動産会社「エンジョイワークス」代表の福田和則さんは、仲介から始まり、設計、カフェ運営、宿泊施設やシェアオフィス、空き家再生ファンドまで、起業からの軌跡を。続く渡辺みさきさんは、人事サービスの「ヒトノコト」代表で「まちの人事部 鎌倉」理事。もっと働きやすくするためには、外に出てつながりをつくることで、誰もが自分らしく働けるフィールドを増やしていきたいとスピーチした。

 4人目の「多様性を当たり前に生かし合える世界に」と活動する「i-link-u」代表の高野朋也さんは甲冑(かっちゅう)姿で登場。ゲストハウスやツアーなど全てをバリアフリーで運営することで、偏見や差別のない未来を一緒につくっていきたいとの思いを伝えた。最後は「マインドフルシティー鎌倉」の実現を目指す「マインドフルネス・ラボ」代表の宍戸幹央さん。心を育むために、今を大切に生き、まずは目の前にあることを一生懸命実践しようと呼び掛けた。

 1人10分の話が終わるたびに参加者3~4人が輪になり、その後の10分間、「心に響いた」「一歩踏み出すヒントをもらえた」「もっと話が聞きたくなった」などの感想を共有していた。

 市内から参加した会社員の高橋徹さんは「アンテナを張っているつもりでも、まだまだ知らない人ばかりで驚いた。それぞれの活動や思いを知ることができ、つながることもできてよかった」と話す。

 岩濱さんは「1回やっただけで、たくさんの人とつながった。ただ、大切なのは参加してくれた人同士がその先でどうつながっていくか。もっと話を聞いてみよう、体験してみよう、自分の活動に生かしてみようと、次のステップを生みだしてもらえれば」と話す。

 次回は12月20日。開催時間は18時30分~21時30分。参加費は1,000円(高校生以下は無料)1ドリンク付き。問い合わせはメールで事務局(kamakura100kaigi@gmail.com)まで。

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