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鎌倉のコワーキングが2号店 コロナ禍で形態変更も「地元で働く人増やしたい」

代表の安光太郎さん。オープンしたばかりのネクトン2のブース前で

代表の安光太郎さん。オープンしたばかりのネクトン2のブース前で

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 鎌倉のコワーキングスペース「ネクトン大船」(鎌倉市大船1)の2号店「ネクトン大船2」が6月20日、会員制シェアオフォスとしてオープンした。

ゆったりとしたスペースが確保されているブース内。椅子は全てリクライニング機能付き

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 2018(平成30)年9月、「鎌倉ワーカーを増やしたい」をコンセプトに、大船エリア初のコワーキングスペースとしてオープンしたネクトン大船。仲通商店街の通りに面したビルの4階フロア約100平方メートルに、テーブル席やカウンター席、2つの会議室を用意。個人をメインに利用者が増え、会議室の需要も高まったことから、翌年9月には別フロアに30平方メートルの会議室も新設した。

 「次のステップアップは3年ほど先をイメージしていた」と話すのは、同施設代表の安光太郎さん。「近くに2号店を出せたらと考え探し始めると、普段なら巡り合えないような広い物件が出てきた」と続ける。

 問い合わせると、半年前にリフォームしたばかりの美容系サロンだった。「訳ありなのかと少し心配したが、実はこの美容院が年間3万人も来店するようになったため、さらに大きなスペースに移転するのだという。このいい流れに乗らない手はない」と、年明けには契約。3年後のつもりが、会議室新設からわずか4カ月後のことだった。

 店舗面積は150平方メートル。「シェアオフィス機能を加えた1号店のバージョンアップ版にしよう」と計画。「これからどうプロモーションしていこうかと企画を練り始めた頃にコロナがやって来て、全てがストップしてしまった」と振り返る。

 それでも政府がテレワークを推進したため、1号店はさらににぎわうはずと期待した。「ところが、不特定多数の人も出入りすることから利用を控える人が多く、以前は子どもが登校している時間に利用してくださったママさんたちも姿を見せなくなって」、客数はコロナ前の8割減になってしまった。

 営業を続けていることを批判する声も毎日のように届き「心が折れそうになり休業も考えた」と言うが、特に個人や企業による固定席の利用者からの要望もあり、1日も閉めることはなかった。

 「ただ、この苦しい経験は無駄にはならなかった」と安さん。「2号店は会員利用のみに制限し、鍵を持っている方だけが出入りできる場にすることに。今後、万一休業要請などで1号店を休むケースが出てきたとしても、2号店は営業を続けられる」と光を見いだした。

 1号店の流れをくむパブリックなスタイルから、プライベートを重視する会員制へとかじを切ることになり、「施工会社さんに無理を言って」急ぎ個室風のブースを設置。「オンライン会議をする方から求められていたプライバシーを保てる空間」も同時に実現できることになった。

 ブース数は17。壁は木製で幅150センチのテーブル、リクライニングチェア、スチールの引き出しを用意した。高速Wi-Fiや電源などは1号店と同様。会員はスマホで解錠・施錠できる。営業時間は当面8時30分~20時。すでに複数の会員が利用を始めている。

 安さんは「東京や横浜に行かずに鎌倉で働く人、鎌倉ワーカーを増やしたいという思いでスタートし、それは今も全く変わっていない。地域や人、ビスネス、楽しいことが動き出す起点として活用していただける個人や企業の方に、新たに会員になっていただければ」と呼び掛ける。

 「まず場所を作ったことで、さまざまな縁がつながり変化しながらここまできた。今後も、やりながら作っていくという自分スタイルで」と前を見据え、「同時に、今回のような想定外のことも想定しておかないと」とほほ笑む。

 1号店では利用者が戻りつつあり、ワークショップなども再開された今、安さんはリアルに人が集える場所の大切さをあらためて実感しているという。

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