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鎌倉でアップサイクル体験イベント 楽しみながら環境課題の解決を

廃棄される竹を編んで作ったコーヒードリッパー

廃棄される竹を編んで作ったコーヒードリッパー

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 「湘南アップサイクルフェスタ~湘南の今を感じアクションを起こそう~」が5月28日・29日、鎌倉の宿泊施設「WeBase(ウィベース)鎌倉」(鎌倉市由比ガ浜4)と由比ケ浜海岸で開かれる。

SDGsの目標12のアイコンイメージと湘南の頭文字を掛け合わせたロゴマーク

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 「アップサイクルとは、そのままでは捨てられてしまうものを価値のあるものに変えて再利用すること」と話すのは、同フェスタ実行委員長の木村俊平さん。さまざまな環境問題の中から、まずは身近なごみ問題に注目してもらおうとイベントを企画したという。

 木村さんが活動を始めたのは、家にたまったコーヒー店の紙袋の活用方法を考えたのがきっかけ。紙袋を解体して財布やカードケース、ティッシュ入れなどを作るうちに知ったデザインを生かし工夫する楽しさを伝えようと、2019年には「NPO法人日本エコロジーアップサイクル協会」(由比ガ浜3)を設立。ワークショップでの作り方の指導や講師の育成、学校や企業などが対象の普及活動を行う。

 「参加者には家に眠っている紙袋を持ち寄ってもらった。紙袋を再利用してもらっているうちに、これはリサイクルやリユースではなく、新しい価値を生み出すアップサイクルだと考えるようになった」と話す木村さん。活動を続けるうちに業務用の小麦粉や野球のグローブ製造時に出た牛皮の端切れ、害獣として駆除された鹿の皮などの素材を提供してもらえるようになった。トートバッグや手帳型スマホケース、ポシェットなどに再利用している。

 「人とのつながりで、当初は考えてもみなかった展開になってきた」と木村さん。ワークショップの活動を通して知り合った湘南のアップサイクル仲間が一堂に会する場に位置付ける。

 28日はWeBase鎌倉でワークショップを開催。鎌倉の山から切り出した竹を使うごみ拾い用トング、ビールやウイスキーに使う大麦の袋でトングを収納するバッグを作る。

 29日は、ワークショップとマルシェを開催。由比ケ浜海岸では、8時からビーチクリーンとビーチコーミング、9時からマイボトルやマイカップを持参した参加者には無料でコーヒーを提供、10時から廃棄される竹を使ったビーチトレーニングを開く。WeBase鎌倉で開くワークショップは、由比ガ浜で拾ったサクラ貝でを使うイヤリングやストラップ作り。同会場でのマルシェでは、海で拾ったプラスチックごみを使うアクセサリー、古着を再生したエコバッグやハンドバッグ、流木製フォトフレーム、竹を編んだポシェットやコーヒードリッパーなどを販売する。

 同日は、WeBase鎌倉で、10時からペットボトルを再生した靴ひもが付く自然由来の材料製のシューズを進呈する抽選会を開く。13時と14時の2回にわたり、古着や害獣駆除された鹿にまつわるトークショーも開く。

 木村さんは「課題解決というと堅苦しいが、湘南の海や山からの風、匂いの中、作る楽しさ、できることで工夫していく楽しさを体験することで、何か一つでも、小さなことでも、始めてもらえればうれしい」と話す。

 開催時間は10時~17時(由比ヶ浜海岸会場は8時~12時)。ワークショップの一部とビーチトレーニングは有料。今後は年2回ずつ開く予定。

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