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鎌倉の豆腐ハンバーグ専門店が飲む豆腐 朝限定、ホットとアイスで

ストローで飲める「豆富ドリンク」のアイスタイプ

ストローで飲める「豆富ドリンク」のアイスタイプ

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 鎌倉の豆腐ハンバーグ専門店「鎌倉 六弥太(ろくやた)」(鎌倉市御成町)が10月13日、豆腐で作った「豆富ドリンク」を朝限定で提供し始めた。

「朝からカウンターでお客さまと会話するのが楽しみ」と言う田所さん

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 豆腐と鶏肉を使って焼き上げる「鎌倉バーグ」を2012(平成24)年から提供している同店。店舗面積は約43平方メートル。席数は22席(テーブル=12席、カウンター=10席)。店主の田所裕基さんによると、独特の食感とヘルシーさから現在も閉店時間を待たず売り切れ終了になることが多いという。

 豆富ドリンクは、鎌倉バーグに使っている特注の絹豆腐をホイップしてだしや豆乳を加え、ソースや具をトッピング。注文を受けてから調理する。田所さんは「クリーミーに仕上げているが、スムージーのようにドロドロになる手前の食感。豆腐を使ったフィリピンの『タホ』はスプーンで食べたくなるほどストローでは飲みづらい固さだが、こちらはストローで楽に飲める」と話す。

 ホットとアイスで提供する。ホットは、ゆず塩、みぞれ、和風カレー(以上大豆ミート入り)、だししょうゆ(しらす入り)、アップルシナモン(豆乳仕立て)。アイスは、宇治抹茶、つぶつぶイチゴ、黒蜜、だししょうゆ、アップルシナモン、コーヒー。価格は全て500円。田所さんは「約1年前から試作を重ね、自信を持って出せるラインアップになった。ときどき『気まぐれメニュー』を出すかもしれないので、楽しみにしてほしい」とほほ笑む。

 同ドリンクを開発した理由について、田所さんは「鎌倉バーグと同じで、豆腐のおいしさやヘルシーさに気付いてもらうための新たな提案」と説明。コーヒースタンドのようなスタイルで気軽に立ち寄れる店を出したいと同店を実験の場とし、昼の繁忙時を避け朝の時間で提供し始めたという。豆腐の1世帯当たりの年間消費支出額は減少傾向(2021年総務省)で、スーパーでの販売量が増加していることなどから個人経営の豆腐店数(許可事業者数)は10年で半減(2019年厚労省)している。「鎌倉バーグ専用に作ってもらっている豆腐店がなくなってしまったら大変。これまでにないメニューを広め、豆腐の消費量を増やして日本の豆腐屋さんを元気にしたい。夢はフランチャイズ展開。各地に店ができれば、地元の豆腐店から仕入れることで一緒に頑張っていける」と意気込む。

 「ゆず塩仕立て」を飲んだ長谷川千恵美さん(市内在住)は「豆腐を飲むような新感覚。お鍋のようでもありスープのようでもありおいしい」と話す。「みぞれ仕立て」を飲んだ娘の綾香さんは「食べ物の持ち込みもできると聞き、パンと一緒に食べたが、これだけで朝ごはんになる。もうお腹いっぱい」と笑顔を見せ、親子でアイスの「アップルシナモン」をデザート代わりに追加した。

 田所さんは「イートインもテイクアウトもできるので、朝ごはん代わりにも、鎌倉を散策する前の軽い腹ごしらえにも」と来店を呼びかける。

 提供時間は6時30分~8時30分。月曜・火曜・水曜は提供しない。

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