鎌倉の腰越エリアで11月26日、昼前から夜まで飲食店をはしごして飲み歩くことができるイベント「腰越ぶらり飲み歩きの日」が開かれる。

「少しずつ新しい店も増えている腰越を体験して」と実行委員長の中丸潤さん

　同様のイベントとして、ターミナル駅などでは夜に開かれている「ちょい飲み」イベントをモデルに2016（平成28）、初めて開いた同イベント。昼と夜を通して開催するのが特徴で、「ターミナル駅なら平日の夜に開催するだけでもいいが、腰越は知名度も低く乗降客数も少ない。だからこそ休日の昼間からたっぷり歩いて楽しんでもらおうと、昼夜通しの開催にこだわってきた」と実行委員長の中丸潤さん。コロナ禍で開催を見送っていた間も、再開を期待する声を聞いてきたといい、「地元で最もにぎわう小動天王祭が今年も中止になってしまい寂しかったので、活気を取り戻したくて復活を決めた。開催を発表すると、会う人会う人が喜んでくれたが、いちばんうれしかったのは自分かも」と話す。

　当日は参加店が1ドリンク・1フードの「ぶら飲みセット」を提供する。チケットの価格は1セット3枚つづり3,000円で、「普段は入りづらい店にも気軽に入れるのがメリット」と中丸さん。「気に入れば、後日、改めて飲みに行くきっかけになるはず」と期待を寄せる。

　参加店は「鎌倉 波平」「bar羽亜人」「小籠包（ショウロンポウ） 千」「お蕎麦（そば） 結」「腰越珈琲（コーヒー）」「池田丸」「しらすや」「秋田屋 鱗（りん）亭」など18店。今回から、隣接する片瀬エリアの「炭火焼ひもの 伝」「Prime」「kamokoto kitchen」の3店が加わった。「鎌倉や江ノ島周遊の導線を考えると、商店街という垣根を越えて地域全体を盛り上げたかった。思い切って声をかけてみると、二つ返事で参加を表明してくれてうれしかった」と振り返る中丸さん。「来場客数は毎回約500人。この日は、たまたま隣に座った人や地元の人もほとんどが同じ来場客なので仲良くなれるはず。ノスタルジックな腰越の雰囲気を味わいながら、一日たっぷり楽しんでもらえれば」と呼びかける。

　開催時間は11時～20時（参加店により異なる）。チケットはスーパーヤオミネ（鎌倉市腰越）とオンラインで販売。450セット限定。

　当日は、小川コータ＆とまそんwithトミタ栞（しおり）、カマタミズキなど地元のミュージシャンが出演する同イベントとのコラボ企画「LIVE＠湘南モノレール」を湘南モノレール湘南江の島駅1階エントランスで開く。開催時間は12時～16時。入場無料。