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鎌倉インテルが県社会人サッカーリーグ2部優勝 設立5年目で念願の1部昇格

試合後の記念撮影を終えて喜びを爆発させる選手たち 撮影:Kazuki Okamoto(ONELIFE)

試合後の記念撮影を終えて喜びを爆発させる選手たち 撮影:Kazuki Okamoto(ONELIFE)

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 「鎌倉インターナショナルFC(通称:鎌倉インテル)」(鎌倉市大船)が12月18日、神奈川県社会人サッカーリーグ2部優勝決定戦でエブリサ藤沢ユナイテッドを2-1で破り優勝、1部昇格を決めた。

ヘディングで決勝点を決めた北村万宙選手は鎌倉高出身 撮影:Kazuki Okamoto(ONELIFE)

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 2018(平成30)年に県3部リーグに参戦した同クラブは、1年で2部に昇格したものの、3年連続で1部昇格を逃していた。今季の2部リーグは32チームが2グループに分かれ、16チーム総当たり戦で4月に開幕。グループ首位同士が12月に優勝決定戦を行い、勝利したチームが県1部リーグに昇格するレギュレーション。

 同クラブは、開幕から引き分けを挟んで8連勝を飾るなど前半は上位を走っていたが、9月25日の敗戦と10月16日の引き分けにより、一時は自力でのグループ首位の可能性が消滅していた。

 しかし、11月20日のFCコラソン・プリンシパルに3-1で勝利し暫定首位に浮上。3点差以上の勝利が必須だった最終節のパジャッソ戦に5-0で圧勝し、勝ち点で並んだ六浦FCを得失点で2点上回り首位でリーグ戦を終えた。

 優勝決定戦の相手は、Bグループ首位の藤沢。夕闇が迫るしんよこフットボールパーク(横浜市港北区)で16時25分にキックオフ。鎌倉から駆け付けた200人以上のサポーターが声援を送った。

 試合は11分に藤沢に先制を許したものの、その後は落ち着いたボール回しで徐々に鎌倉が攻勢を強めていく。後半に入り50分、左サイドの崩しから脇本駿選手がグラウンダーのクロスを中央へ送り、走り込んだ芹澤徹郎選手が右足で強烈なミドルシュートを放ち同点に追いついた。そして72分、柴野諒貴選手の右コーナーキックを北村万宙選手がヘディングシュートでネットを揺らし、ついに逆転。藤沢の猛攻をゴールキーパーの栗山聖選手を中心に守り切り、タイムアップの笛を聞いた。

 選手やスタッフらは笑顔や泣き顔で抱き合い、沸き上がるサポーターと喜びを分かち合った。昨年からチームを率いる河内一馬監督は「素晴らしい試合内容と結果で、昇格を決めることができうれしい。結果を出せず苦しんできた時期を、クラブみんなで乗り越えたことを誇りに思うし、その間も信じて応援してくれたサポーターには本当に感謝している。とはいえ、まだまだ道半ば、これからが本当の挑戦の始まりだ」と話した。

 同クラブオーナーの四方健太郎さんは「シーズン開始からトレーニングやリーグ戦のほとんどを、昨年完成した『みんなの鳩サブレースタジアム』で行うことができた。コロナ禍や怪我人も出て難しい条件の中だったが、選手、監督、コーチ、トレーナー、スタッフ、スポンサー、サポーターのみんなが一つとなって力を合わせてつかんだ昇格。これからも感動を与え、一緒に成長していくことを約束したい。1部で始まる来季に向けて、さらに新しいチャレンジを続けていく」と意気込む。

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