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鎌倉坂ノ下に「うみどりギャラリー」 気象予報士が海の目の前に開く

ギャラリー前に立つ森園さん。ガラスには目の前の海が映っている

ギャラリー前に立つ森園さん。ガラスには目の前の海が映っている

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 鎌倉由比ケ浜海岸の目の前で1月にプレオープンしていた「うみどりギャラリー」(鎌倉市坂ノ下)が3月18日、本格的な営業を始める。

オープニングエキシビションとなった亀山和明絵画展「うみのいろどり」

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 江ノ電長谷駅から徒歩で海へ向かい、海岸沿いの国道134号線を稲村ヶ崎方面に進んで10分弱の海に面した同ギャラリー。開いたのは、気象予報業務を行う「うみどり」社長で気象予報士の森園尊生さん。事務所として使っていた賃貸マンション1階の部屋を改装した。

 「昨年秋に引越しをすることになったものの、あまりにもいいロケーションなので手放すのが惜しくなり、何か活用できないかと考えた」と話す森園さん。もともとものづくりやアートが好きで、壁に絵画を掛けていたが、「ある晩、絵にスポットライトを当ててみると、前を通る人がみんな立ち止まってのぞき込んでいたことを思い出し、ギャラリーにしてはどうかと思い付いた」と振り返る。

 早速、知り合いの画家・亀山和明さんに相談すると「場所もいいし、壁全面に板を貼って白く塗ればギャラリーっぽくなるとアドバイスされた。改装したら亀山さんが展示をしてくれると言うので、気が変わらないうちにと思い、大家さんや管理会社の許可を取って急いで改装した」と森園さんはほほ笑む。

 「本当にやっちゃったんだと驚かれたが、亀山さんが約束を守ってくれて」(森園さん)、亀山和明絵画展「うみのいろどり」を1月に開き、期間中、ハンセン神谷さんによるワークショップも行いにぎわった。来場者からは「目の前に海があるギャラリーなんて初めて」「気持ちがいい空間」などの感想が聞かれ、訪れたアーティストが3月以降の予約を入れたという。

 「とはいっても、あまりにも急いでオープンしたため、十分に発信がでていないのが現状。これから本格的に広報していきたい」と森園さんは意気込む。ギャラリー部分の面積は約16平方メートル。海に面した幅3.5メートルの掃き出し窓以外の3面の壁が展示スペース。テーブル4卓、丸椅子10脚を用意し、展示や物販、ワークショップなどにも対応する。8.6平方メートルの前庭も使うことができる。 

 森園さんは「ここに来ればいつでも地元アーティストの作品があり、アーティストとも出会える。ここに集まってくれた地元アーティストのポータルとして発信していくのが目標」と話し、「プロのアーティストだけでなく、展示は初めてというアマチュアの人でも気軽に使ってほしい」と呼びかける。

 今後は、「小倉秀仁個展2~二重思考 DOUBLE THINK Act 2~」(3月18日~21日)、「骨彫家・木彫家・画家 ハンセン神谷さん個展」(4月21日~23日)を予定している。

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