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どうする?おちむん 鎌倉市非公認キャラ復活アイデア募る

鎌倉時代から現代にタイムスリップした「おちむん」の着ぐるみ

鎌倉時代から現代にタイムスリップした「おちむん」の着ぐるみ

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 活動を休止していた鎌倉市非公認キャラクターを名乗る「おちむん」復活のアイデアを話し合うワークショップ「どうする?おちむん~第1回 おちむんでつながろう~」が11月25日、会員制図書室「かまくら駅前蔵書室(通称=カマゾウ)」で開かれる。

初代当時に製作したポーチとストラップ

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 「おちむん」は1313年に鎌倉の武家の長男として誕生。遊びや音楽が好きだが武芸は苦手で、新田義貞の鎌倉攻めから逃れるために山の中をさまよううち、現代の鎌倉にタイムスリップしたという設定のキャラクター。外見は、鎌倉の「鎌」の字の家紋が入った甲冑(かっちゅう)に身を包み、落武者をイメージするざんばら髪、開いたままの口が特徴。目が渦巻き状になっているのは、現代の情報などの多さに目が回っているからだという。

 2013(平成25)年に市内在住の男性が企画して着ぐるみを作り活動を始め、地域のイベントにも参加していた。第3回「ゆるキャラグランプリ」にエントリーし、793位になっている。

 初代制作者が海外移住することになり権利を八王子在住の男性に譲渡したが、ここ数年、活動は休止状態になっていた。その2代目から今年になって権利を購入したのが、東京都内で中小企業診断士事務所を経営する中波羅題介さん。「新しいビジネスに挑戦しようとネットを見ていたところ、譲渡先を探しているという面白いキャラクター『おちむん』に出合った」と振り返る。

 「ゆるキャラなのにちっともかわいくなくて、第一印象は良くなかった」と笑う中波羅さん。「ただ、エッジが効いていること、既に着ぐるみがあり一部では認知もされていて鎌倉唯一の非公認ゆるキャラという点に引かれ、思わず購入してしまった」と続ける。

 購入後、中波羅さんは着ぐるみを着てみたというが、古くて重いうえ、前がよく見えず、ポーズも取りづらいことが分かった。「先も見えず倉庫代もかかるため、一時は手放そうかと悩んでいたところ、鎌倉の人から連絡があった」と中波羅さん。鎌倉の情報を発信するウェブサイト「かまくらいふ」のキャラクター「かまにゃん」とコラボしないかというオファーだった。

 鎌倉での打ち合わせ後に、紹介されて訪れたカマゾウで、たまたま同席した人たちが「おちむん」の存在を覚えており、消息を知りたかったという人までいたことに中波羅さんは驚く。「一人で考えているより、おちむんを通じて鎌倉の人や鎌倉が好きな人とつながって、一緒に考えていきたい」(中波羅さん)と、ワークショップを開くことにした。

 当日は、これまでの経緯や中波羅さんが考える「おちむん」の話をした後、参加者にアイデアを出してもらい練っていく。おちむん自身の活動のほか、グッズ展開や地域・企業とのコラボ案など自由に話し合う場にしたいという。

 中波羅さんは「プロデューサーである私の押し付けサービスやキャラではなく、伝統や歴史、土地柄を踏まえたキャラクターにしたい。ゆるキャラはアニメのキャラのように成長してく生き物で、自分たちの手で作っていけるのが非公認キャラクターの強み。一緒におちむんの未来を考えてほしい」と参加を呼びかける。

 開催時間は10時~12時。参加料は500円。着ぐるみのサイズが大きく、同会場の階段を上がれないため、おちむんは欠席。

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