鎌倉でブックカーニバル今年も 「本好き」1500人が通り行き交う

にぎわう一箱古本市の会場。来場者と店主が本を通して会話を楽しむ

にぎわう一箱古本市の会場。来場者と店主が本を通して会話を楽しむ

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 鎌倉の由比ガ浜公会堂(鎌倉市由比ガ浜2)などで5月28日、本をテーマにしたイベント「ブックカーニバル in カマクラ2016」が開かれる。

古民家スタジオ・イシワタリの2階で行われる「本談会」。鎌倉ゆかりの作家や編集者、研究者などから話を聞くことができる

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 鎌倉はかつて「鎌倉文士」と呼ばれる作家が暮らし、作品の舞台にも登場するなど文学ゆかりの地。書店や古書店、絵本店、出版社なども多いことから、もっと本に親しみ本を楽しむイベントをと2012年に始まり今年で5回目。昨年は約1500人の来場者が由比ガ浜通りを散策しながら楽しんだという。

 今年も同公会堂2階と古民家スタジオ・イシワタリ(鎌倉市長谷1)1階では「一箱古本市」を開く。一般の人から書店や出版社などが90センチ×45センチのスペースの店主となり、来場者と会話を楽しみながら本を販売する。昨年は仙台から出店があり、今年も岩手や仙台、長野などからも申し込みがあった。鎌倉と京都で「怖い本」を中心に活動する「ちのり文庫」、架空の友達・菊地君の家にありそうな本をそろえる「菊地くんち」、全国の一箱古本市へ出店し今回が198回目という「レインボーブックス」なども出店する。

 同公会堂1階では子どものための「おはなし会」、子どもが子どもに話を聞かせる「小さな仲間のおはなし会」、鎌倉で活動している劇団員による「大人の朗読会」などを行う。

 イシワタリの2階では鎌倉ゆかりの作家や編集者、研究者などを招いたトークセッション「本談会」を行う。今回は、鎌倉在住の絵本作家・長野ヒデ子さんが「ふしぎとうれしい絵本と紙芝居」、鎌倉文学館副館長で学芸員・小田島一弘さんが「鎌倉の文学と観光」、鎌倉市川喜多映画記念館キュレーター・増谷文良さんが「鎌倉文士が映画と世界をつなぐ」、5月号で鎌倉を特集したオズマガジン編集長・古川誠さんが「今、本にできるような気がすること。そのなかでオズマガジンにできること」について話を聞く。

 鎌倉市中央図書館1階では「C’mon c’mon!Carnival~鎌倉文士ダイアリー~」と題し、鎌倉ゆかりの文学者たちの小説、日記、エッセーなどに登場する鎌倉や交友録などを6月12日まで特別展示している。鎌倉文学館では、鎌倉の見聞録などを紹介する「鎌倉の文学と観光」のミニ展示を当日限定で行う。

 通りにある書店や出版社などを巡ってスタンプを集めると先着でオリジナルのエコバッグを進呈するスタンプラリーも行う。

 実行委員の荘田賢介さんは「昨年はスタンプを集めてエコバッグを手に入れ、『これ買ったの』と絵本を見せてくれた子どももいた。子どもも大人も、本が好きな人もそうでない人も、まずは『面白そう』と思って来てほしい。それぞれの方法で歩くことで本を楽しむきっかけになれば」と話す。

 開催時間は10時~16時。本談会は17時まで。入場無料。本談会は予約制で参加費1,000円。本談会の申し込み方法など詳細はホームページで確認できる。

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