鎌倉・由比ガ浜の海の家「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」で7月5日、市民に向けたイベント「2016鎌倉初夏の大感謝祭」が開かれる。
昨年は鎌倉の海の近代史のレクチャー後に、昨今の問題点などが提示され関係者が意見交換するディスカッションだった
同所は2005年に逗子出身のミュージシャン・キマグレンが逗子海岸で開いた夏季限定のライブハウス「CLUBEACH HOUSE KANNON」が始まり。翌年から現在の名称となり、鎌倉は別館として2013年から営業を開始した。現在は鎌倉のみとなり、昨年は62日間連続で300組以上が出演、今年も7月1日から音楽やお笑いの62日連続ライブが予定されている。
「当初は鎌倉でも騒音や風紀の面でマイナスイメージが先行していた」と話すのは店長の水島錦之助さん。由比ガ浜にある海の家は遠方からの海水浴客やライブ来場者がメインで、市民の利用者が少ないといわれている。「そこで地域の方とつながり、今の海の家を知ってもらうことが大切、と昨年はトークイベントを開いた」という。
昨年は海の家の歴史や問題点を語り合うトークセッションだったが、今年はほかに子どもから大人まで楽しめるイベントを用意する。
市内在住のアーティストによる作品展示のほか、「宝探しゲーム」では砂浜にあらかじめ埋めたカプセルを掘り当てた参加者に賞品を進呈する。「ミス由比ガ浜コンテスト」は海の家で働く女性スタッフが各店から一人ずつエントリーし、ステージで自分と店をアピール、来場者の投票によって一位を決める。
トークセッションでは、ブルーフラッグ、キッズパーク、水質問題などのテーマでディスカッションするほか、海の家の午前中の空き時間を市民が活用する方法のアイデアを出し合う。
水島さんは「午前中を中心に市民の方に無料で解放したい。ワークショップ、教室、集会、発表会などで気軽に使ってほしい」と話し、「今回のイベントでOTODAMAはどんな空間でどんなスタッフが運営しているのかを知ってもらい、地域交流の場として使っていただくきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は15時~20時。入場無料だがドリンク代500円がかかる。詳細はホームページで確認できる。