鎌倉の夏の風物詩「納涼うちわ」発売 ゆかりの画家が描き40年

納涼うちわを手にするミス鎌倉の野口実穂さん(左)と清水美里さん。「鎌倉らしい絵柄。竹製なので風もやさしい」

納涼うちわを手にするミス鎌倉の野口実穂さん(左)と清水美里さん。「鎌倉らしい絵柄。竹製なので風もやさしい」

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 鎌倉市観光協会(鎌倉市御成1)は6月29日、毎年恒例となったオリジナルデザインの「鎌倉讃歌 納涼うちわ」の販売を始める。

日本画家・奥山加奈子さんがアサガオを描いた「夢一輪」。うちわを手にした人に夢が咲くようにと願いを込めた

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 同うちわは1977(昭和52)年から日本画家の小泉淳作さんや平松礼二さん、洋画家の奥西賀男さんや大津英敏さん、漫画家の横山隆一さんなど鎌倉ゆかりの画家が描いてきた。

 40回目となる今年は、市内の画塾に通っていた縁で日本画家の奥山加奈子さんに依頼した。昨年が400年の記念の年だった琳派を意識し、手にした一人一人に一輪の夢が咲くように願い込め「夢一輪」というテーマでアサガオを描いたという。

 うちわは竹製で天地35.7センチ、左右23.2センチの「鎌倉型」と呼ばれるオリジナル形状。一本一本手作りしたもので今年は1万7000本を用意し、うち6000本を一般向けに販売する。

 同うちわをピーアールするミス鎌倉の野口実穂さんは「市内には着物のレンタルも増えている。和装でのまち歩きにこのうちわを手にすればさらにおしゃれ度がアップする」と話し、清水美里さんは「7月20日の鎌倉花火大会も楽しみ。ぜひ浴衣姿でうちわを持って来場を」と呼び掛ける。

 同観光協会の大川美紀子さんは「名入れで注文いただく件数や本数も年々増えていて期待の高まりを実感している。一般の方で毎年コレクションされている方や鎌倉のお土産にする方も多く、売り切れる可能性もあるので早めにお求めいただければ」と話す。

 1本350円(税込み)。同協会事務局(9時~17時15分)のほか、6月29日~7月1日はJR鎌倉駅東口特設コーナーでも販売する。売り切れ次第終了。問い合わせは同協会(TEL 0467-23-3050)まで。

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