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鎌倉花火大会でごみ集め 会員制図書室メンバーが今年もそろいの水色Tシャツで

「昨年は『謎の水色Tシャツ集団』としてメディアでも話題になった」といい、今年も同じ水色に。今回は背中に水中花火を描いた

「昨年は『謎の水色Tシャツ集団』としてメディアでも話題になった」といい、今年も同じ水色に。今回は背中に水中花火を描いた

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 第70回鎌倉花火大会が行われる由比ガ浜海岸で7月24日、会員制図書室「かまくら駅前蔵書室(通称カマゾウ)」(鎌倉市小町1)の会員有志らがごみを集める自主イベントを開く。

昨年の活動の様子。暗い中でも目立つ水色のTシャツと点滅するライトが目印。「勝手にやっているのに、わざわざ持って来てくれる人も多かった」という

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 「昨年いったん中止になった花火大会が復活した際に、何か協力できればという会員さんの提案がきっかけだった」と話す同施設代表の鈴木章夫さん。「落ちているごみを拾うのがビーチクリーンだが、僕たちは花火大会が終わったと同時にごみ袋を手に周囲の人から積極的にごみを集めて回るスタイルで勝手にやった」と振り返る。

 昨年は有志30人が45リットルのごみ袋で約50袋を集めたという。「ほとんどの人が『ありがとうございます』『ごくろうさま』と声を掛けてくれたばかりか、『分別したほうがいいですか』『これはプラごみです』と言ってくれた人も多く、花火を見に来た人たちのごみに対する意識が高いことがよく分かった」という。

 「気持ち良く楽しくできたのでまたやろう」と今年も企画。昨年は水色のオリジナルTシャツを製作し全員が着用したが、今年も同色で背中に同花火大会の名物でもある水中花火をデザインした。同施設の会員だけでなく、趣旨に賛同しTシャツを購入すれば誰でも参加できる。

 当日はTシャツを着て16時ごろ海岸に集合する。「後方から見ると花火が描かれたTシャツの背中が並ぶので、打ち上げ前から花火を楽しんでもらえるはず」と笑う鈴木さん。参加者全員で19時20分からの花火を見て楽しみ、20時10分の終了と同時にごみ袋を手に3人1組で周辺の観客に呼び掛けながらごみを集めて歩く。いっぱいになったごみ袋を集積所まで運んで終了となる。

 鈴木さんは「W杯でごみを集める日本人サポーターが話題になったが、花火を見に来ている人たちもごみをちゃんと捨てたいと思っていることを昨年体感した。やり方次第では花火大会の後のごみがない海岸を実現できるはず。僕たちのイベントも今年で最後になるかもしれない」と話す。

 Tシャツの頒布価格は、一般=3,000円、会員=2,800円(当日のごみ袋、保険代、運営費など含む)。購入方法はホームページで確認できる。

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