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初めての演劇体験、役者から裏方まで 鎌倉の劇団がワークショップ

6月公演の「カレッジオブザウィンド」のワンシーン。後方で驚く人たちの頭上の天使の輪も手作り

6月公演の「カレッジオブザウィンド」のワンシーン。後方で驚く人たちの頭上の天使の輪も手作り

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 「鎌倉アクターズワークショップ 富士見スタジオ」(鎌倉市台)で8月21日、子どもから大人まで演劇体験できる「真夏の演劇ワークショップ」が始まった。

舞台の準備をするスタッフ。今回は小道具や大道具など舞台裏の作業も体験

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 2008年に設立、オリジナルの芝居やミュージカルなどを創作し公演している鎌倉アクターズワークショップ。文学座などの俳優や演出家、スタッフらと連携しながら活動し、登録メンバーは小学生から70代まで60人を超える。

 「一般の方から芝居に興味があるという声が届くようになったこともあり、スタッフも時間が取りやすい夏休みに一緒に体験してもらえればと企画した」と話すのは同劇団代表の高森秀之さん。「誰もが芝居に触れて楽しめるように、1日からでも参加できるようなプログラムを用意した」と続ける。

 これまでも単発で芝居の稽古体験などは行っており、「芝居の見方が変わった」「芝居がさまざまな準備と可能性からできていることを実感できて面白かった」といった感想が寄せられていたという。今回は、芝居の面白さをより立体的に体感してもらおうと新たに音楽やダンス、小道具や大道具作りなどの体験も加えた。

 21日・22日の「初回稽古 芝居を楽しもう」は演劇入門のレクチャーから、俳優が技能向上のために取り組む「シアターゲーム」を使うなど楽しくシンプルに演じることを体感する。24日は「音を楽しもう」、25日は「小道具を作ってパーティーをしよう!」、26日は「せりふってなに?」、31日は「台本を読む」、9月1日は「大道具をつくってみよう」と「動物になろう!」、5日は「演じる」、7日は「体を動かそう!」で、それぞれの分野のスタッフが講師を務める。

 「小道具を作ってパーティーをしよう!」の講師役は、美術や広報担当のわだかよさん。「普段の生活では全く役に立たないのに、芝居では時には重要なアイテムにもなるのが小道具。今回は鎌倉時代の武士がかぶる烏帽子(えぼし)を作る。9月公演で実際に使うので、登場するシーンを想像してわくわくしながら作ってほしい」と話す。

 高森さんは「芝居に関わっていく中で自分を見つめ直せる新たな場所、新たな時間を提供できればと考えている。芝居やミュージカルに興味のある方だけでなく、普段はまったく縁のない方にも体験していただければ」と参加を呼び掛ける。

 参加費は、1回参加が大人=800円、高校・大学生=500円、小中学生=300円。全日程参加費は、大人=5,000円、高校・大学生=3,000円、小中学生=2,000円。問い合わせ・申し込みは電話(080-4138-4701)またはメール(k_actors@yahoo.co.jp)まで。

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