鎌倉腰越で11月17日・18日、飲食店をはしごして飲み歩くイベント第3回「腰越ぶらり呑み歩きの日」が開かれる。
江ノ電の踏切を渡り階段を上った満福寺の境内ではマルシェが。音楽ライブと物販ブースが1日中楽しめる
「江ノ電の江ノ島駅と鎌倉高校前駅という人気の駅の間にありながら認知度が低い腰越に足を運んでもらおうとおととし初めて開いた」と振り返るのは、実行委員長の中丸潤さん。「平日夜のちょい飲みイベントは各地で開かれているが、まちの魅力を実感するには昼から歩いてもらうべき」と1日開催にこだわり3年目を迎える。
チケットは3枚つづりで1店につき1ドリンク・1フードの「ぶら呑(の)みセット」を提供し、別途追加注文も受け付けるシステム。今年からチケットは2日間有効としたため、「都合に合わせたり、空いている時間に回ったりもできる。チケットを買い足し2日間かけて全店舗コンプリートに挑戦もあり」と笑う。
参加するのは、「鎌倉大勝軒」「トランポリン」「かきや本店」「しら川」「鎌倉波平」「居酒屋なる浜」「PIGGY’S KITCHEN」「腰越珈琲」「NAGI」「かご家」「SLAMs Burger House」「秋田屋鱗亭」「しらすや」「池田丸」「King Ston」「クッチーナ オーラ レガーレ」「お蕎 麦結」など江ノ電が道路の中央を走る腰越商店街と周辺エリアの飲食店17店舗。それぞれが趣向を凝らしたセットを用意する。「実行委員は当日ぶら飲みしたことはないが、その分いつも参加店を飲み歩いているのでよく知っている。どこもお薦め」と言う。
1回目は予想を上回る混雑だったため、昨年は1日増やし近くの満福寺境内でマルシェも開いた。「混雑が緩和され、来場者からも参加店からも喜んでいただけた。回遊してまちを知り、寺での音楽ライブや物販といった非日常も感じるなど、より楽しんでもらえたはず」と手応えを話す。
「今年はさらに腰越というまち全体を会場にしてフェス感を出そう」と飲食店以外とも連携する。路地の奥に位置するイベントスペース「F0LK Koshigoe」では「古民家マーケット」を開き、無農薬野菜、ボタニカルショップ、石窯ピザ、手作りパン、おでん、子ども縁日などのブースが並ぶ。アトリエ「ONE KAMAKURA」では、天然石と真ちゅうのアクセサリーやシルク印刷Tシャツを作るワークショップなどを開く。
同寺のマルシェもブース数を昨年の2から4ブース(18日は6ブース)へ、ミュージシャンも4組から13組に増やす。鎌倉や湘南で活動しているKAO KAO PANDAさんやtomioさんが、子どもたちに自由に描いてもらった絵をもとにライブペインティングを行う。
「飲み歩きだが、子どもから大人まで、飲める人も飲めない人も楽しめるようなフェスになった」と胸を張る中丸さん。「企画する側も提供する側も楽しみながら毎年進化させている。この機会に腰越を知って味わってゆっくり満喫してほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~20時(一部店舗は営業時間に準じる)。チケットは、前売り=2,400円、当日=2,500円。前売りはホームページとスーパー「ヤオミネ」(鎌倉市腰越)で販売する。当日券は腰越交番向かいの駐車場で11時から販売(売り切れ次第終了)。