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鎌倉駅前にランチだけのカレー専門店 立ち飲みビストロが開く、昼のみ椅子も

スパイシーチキンカレーと花山椒しらすカレーが楽しめる「あいがけ」は彩りも豊か

スパイシーチキンカレーと花山椒しらすカレーが楽しめる「あいがけ」は彩りも豊か

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 鎌倉駅近くの立ち飲みビストロ「RANDEZ-VOUS DES AMIS(ランデブーデザミ)」が1月29日、昼の空き時間を利用してカレー専門店「スパイスカレー 檸檬(レモン)」を開いた。

夜は鉄製のロゴマークに小さな明かりがともるが、昼は大胆なストライプ柄のタペストリーを掛け、全く別の店のよう

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 まだ鎌倉に立ち飲みのバーが少なかった2011年12月に開店したビストロで、さまざまなワインと手間を掛けたつまみなどが評判を呼び、地元客を中心ににぎわっている。

 オーナーシェフの副島モウさんは東京やフランスで料理を学んだ後、フランス・トゥルーズのレストランや帰国して都内のホテルで働き、2013年には映画「ウルヴァリン:SAMURAI」の日本ロケ時に主演のヒュー・ジャックマンさんの専属シェフも務めた。その後、フードコーディネーターやフードコンサルタントとして活躍していたが、「自分自身が店をやっていないと説得力に欠ける」と同店を立ち上げた。

 3年ほど前にもランチ営業をしていたが、「あのときは夜の延長だった」と副島さん。「今回は全く異なるものでチャレンジしてみよう」と、1年前からスタッフと共に構想を練っていたという。小町通りや由比ガ浜通りなどでカレー店が増え、「鎌倉はカレー激戦区」とメディアも騒ぎ立てる中、「駅周辺に専門店はない」ことに着目。「地元の人も観光客もパッと食べることができるカレーで勝負しようと試作を重ねた」と振り返る。

 完成したのは、スパイスチキンカレー、しらす花山椒カレー(1,000円)。スパイスを利かせて汁気が少なめなのが特徴で、和のテイストも加えた。「カレーマニアにも反応してもらえるように作ったが、一方でカレーだと思えないという人がいるかもしれない」とスパイスの強い味わいについて話す。

 「バランスよくデリもしっかり取ってもらいたい」とニンジンや紫キャベツ、レンズ豆、パクチー、ゆで卵、レモンなども載せ彩りよく盛り付けた。「さらにレモンを搾るのもお勧め」という。「両方楽しみたい人に」あいがけ(1,200円)も用意。ドリンクのラッシー(200円)にはレモンピールが載る。

 サフランライスが一般的なカレーだが、レモンの皮を入れて炊き、さっぱりと食べられるレモンライスに。今後もかんきつ系の香りを前面に打ち出していく予定で、店名も「檸檬(レモン)」にした。営業時間中は、1階入り口の「RANDEZ-VOUS~」の看板の上に黄色のタペストリーが掛かり、夜とは異なる表情を見せている。

 店舗面積は約23平方メートル。席数は10席。夜は立ち飲みだが、昼のみ椅子を用意した。

 「『間借りカレー』の店がはやっているが、うちは自分たちの店で自分たちがやるカレー店」と笑う副島さん。「とはいえ昼と夜、全く違っているようで実はスパイスでしっかりつながっているのはこだわり。ここで鎌倉の昼も夜も楽しんでいただければ」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時30分~14時30分(売り切れ次第終了)。木曜定休。夜は18時~24時。

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