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鎌倉で新井英一さんライブ 立ち飲みバーでの会話きっかけで7年目

昨年も骨太の歌声に「魂に響く」「勇気が湧いてくる」「気持ちが高ぶる」などの感想が寄せられたという

昨年も骨太の歌声に「魂に響く」「勇気が湧いてくる」「気持ちが高ぶる」などの感想が寄せられたという

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 シンガー・ソングライター新井英一さんのライブ「はるはうららか、命の音風(おんぷう)」が3月30日、鎌倉女子大二階堂学舎松本尚記念ホール(鎌倉市二階堂)で開かれる。

200人規模のライブは珍しいという新井英一さん。叫ぶような歌声が鎌倉の会場に響き渡る

 「8年ほど前、立ち飲みバーのヒグラシ文庫(鎌倉市小町2)でたまたまBGMとして流れていた新井さんの歌声が(出演依頼の)きっかけ」と話すのは実行委員の干場安曇さん。「当時、新井さんのライブに足を運んでいた常連客が『これ、新井英一じゃないか』と言ったことから、周囲の客が耳を傾け盛り上がったと聞いている」と続ける。

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 あらためて曲を聞いた常連客らが魅了され、店主の中原蒼二さんと共に新井さんを鎌倉に呼んでコンサートを開こうと動き出した。干場さんは「せっかくだから鎌倉らしく寺を会場に200人位のライブをやりたいと中原さんが呼び掛けていたのを記憶している」と振り返る。

 話を聞き付けた元大学教授の前田祝一さん・清子さん夫妻が友人のつてを頼り、妙本寺(鎌倉市大町1)の早水日秀貫主に声を掛けた。「寺は聴衆を集め、文化を発信する歴史的使命がある」と早水さんが快諾し、前田さんを実行委員長に2013年、本堂でのライブが実現した。

 同寺では早水さんが亡くなる2016年まで続き、翌年からは会場を鎌倉女子大ホールに移し今年が7回目。一昨年に前田さんも亡くなってからは清子さんが実行委員長を務め、現在も中原さんや常連客など素人だけで運営しているという。

 新井さんは、1950(昭和25)年に福岡で生まれ、15歳から山口県岩国の米軍キャンプなどで働いた後、渡米し歌手を志した。帰国後、内田裕也さんに見いだされ1979(昭和54)年にアルバム「馬耳東風」でデビュー。ブルース、ロック、シャンソン、歌謡曲などジャンルは多岐にわたる。活動はライブ中心で、国内だけでなくアメリカやフランス、韓国にも及ぶ。

 新井さんの魅力について「生き方がストレートに伝わり共感する。オリジナル曲はもちろんだが、カバー曲を歌っても魂が感じられて心の琴線が揺さぶられる」と清子さん。中原さんは「歌の上手さなどではない、何かを伝える別の回路を持ったミュージシャン。心の深い所をわしづかみにされる」と話す。

 干場さんは「赤ちょうちんにホッピーという雰囲気が好きな方には、はまる歌声。疲れた背中を力強く押してくれるような、男の渋さ、格好よさを味わっていただけるはず」と話し、「素人だけでの運営なので大変だが、新井さんを鎌倉に呼びたい人、コンサートを楽しみにしている人がいる限り続けていきたい」と決意を込める。

 開演時間は14時30分(開場13時30分)。チケットは、前売り=3,800円、当日=3,980円。申し込みは電話(TEL 090-7817-1783)などで受け付ける。島森書店、松林堂書店、たらば書房などでも取り扱っている。

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