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観光シーズン幕開け告げる「鎌倉まつり」 行列や野点、流鏑馬も

鎌倉まつりのフィナーレを飾る「流鏑馬」。間近を駆け抜ける人馬の姿は迫力満点

鎌倉まつりのフィナーレを飾る「流鏑馬」。間近を駆け抜ける人馬の姿は迫力満点

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 鎌倉市内の寺社などを舞台に4月14日から21日まで、「第61回 鎌倉まつり」が開かれる。

若宮大路を行く行列巡行は甲冑姿に続き市内のみこしやおはやしが続く

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 同まつりは、それまで市内各所で開かれていた「頼朝まつり」「桜まつり」「義経まつり」など春の行事を統合し、鎌倉市観光協会の主催で1959(昭和34)年に誕生した。

 今年の幕開けは、14日の「行列巡行」。10時に若宮大路・下馬四つ角をスタートし、若宮大路を鶴岡八幡宮までの約1キロを歩く。今年は市制80周年を祝い、姉妹都市や源頼朝協議会からの参加者らも鎌倉時代の装束を着ける。後方は市内のみこしやおはやしの団体がにぎやかに練り歩く。

 同日13時30分からは同宮舞殿で「2019ミス鎌倉お披露目」。ミスの市川優佳さんは「正式なお披露目をする初日なので緊張している。いいスタートが切れるように頑張る」、加藤里佳子さんは「半世紀以上も続く鎌倉まつりであいさつできてうれしい。これから1年、誠意を持って務めたい」と抱負を話した。昨年度のミス3人へ感謝状も授与する。

 14時30分からは、義経への恋心と頼朝への抗議を込めて舞ったといわれる「静の舞」。解説の後、今年は鎌倉で生まれ育った泉朱輝さんが踊る。

 20日12時からは満福寺(鎌倉市腰越2)で「義経まつり」。本堂での義経慰霊法要に続き、ミス鎌倉や近隣中高の吹奏楽部、義経や弁慶をはじめ甲冑(かっちゅう)をまとった市民らが電車通りをパレードする。

 同日14時からは鎌倉宮(鎌倉市二階堂)拝殿で子ども創作能「伊豆の頼朝」。静岡県伊豆の国市で地元の民話や歴史的事件を題材にした能楽形式の創作舞台を小中学生が上演する。伊豆に20年間配流されていた頼朝が代官の山木兼隆を討つシーンや北条政子が勝利を祈願した舞いを奉納する場面を演じる。

 20日・21日10時~15時は、鶴岡八幡宮と高徳院(鎌倉大仏)境内での「野だて」。野外に茶席を用意して茶を提供する。

 21日13時からは鶴岡八幡宮境内での神事「流鏑馬(やぶさめ)」。参道を横切る形で馬場を設置し、走る馬に乗った射手(いて)が3カ所の的に向けて矢を放つ。馬場に集まった観衆から歓声が上がり、同まつりはフィナーレを迎える。

 鎌倉市観光協会の大川美紀子さんは「市制80周年のため、いつもの年よりもボリュームアップしている。昨年は行列に1万5000人、静の舞に2万人、流鏑馬には3万にの来場があった。交通規制もあるので出掛ける際には注意の上、ゆったり観光を楽しんでいただければ」と話す。

 流鏑馬は復興支援義援金事業として行い、先着450人に3,000円で入場券代わりのリストバンドを販売している。申し込み方法はホームページで確認できる。

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