買う

鎌倉の幼児服店が新作Tシャツ発売 「かわいい湘南モノレール」描く

新作の湘南モノレール柄と人気の江ノ電柄を手にする店主の萬田さん

新作の湘南モノレール柄と人気の江ノ電柄を手にする店主の萬田さん

  • 513

  •  

 鎌倉のベビー・子ども服と雑貨の店「PEPE&KEIKI(ペペアンドケイキ)」(鎌倉市御成町5)が7月1日、湘南モノレールの車両をデザインしたオリジナルTシャツとロンパースを発売した。

新作の湘南モノレール柄のTシャツやベビーロンパース。イエローは見本。「大人用も用意したので親子で着ていただくことも」

[広告]

 2012(平成24)年に小町で開店した同店。「ベビーカーでは行き来しにくい一角だったこともあり、翌年には歩きやすい御成通りに移転した」と話すのは店主の萬田静香さん。

 鎌倉が好きで独身時代にはよく来ていたというが、子どもが産まれてベビーカーを押して訪れると、混んだ通りの歩きづらさや「幼児お断り」の店の多さを実感した。授乳やおむつ替えができる場所も見つからずに苦労したという。「たくさんお土産物もあるのに、子ども向けのかわいい商品がなかなか見つからなかった」とも。

 その後、鎌倉に移住することになり、「ないのなら作ってしまおう」と、鎌倉や湘南をモチーフにしたオリジナルデザインの子ども服を作り出店。店内には授乳やおむつ交換用のスペースも用意した。

 デザインするのは会社員時代に同僚だったデザイナーのKAKOさん。当時も萬田さんがマーケティング担当でタッグを組んでいたため気心が知れた仲。萬田さんが思いついたモチーフやイメージを伝えると、「いつもかわいいデザインが出てくる。その後ポンポンとやりとりを楽しみながら進めていく」と言う。

 こだわっているのは「できるだけシンプルに表現すること。後はどうやって鎌倉らしく、かわいく、格好よく、センスよく仕上げられるか」で、「クスッと笑える感じも大切にして、最終的には自分が着たい、子どもに着せたいと思えるか」だと話す。

 名産のシラスのデザイン化は難しかったというが、群れをクジラの形にすることでかわいくなった。鶴岡八幡宮本殿に掲げられた額の「八」の文字をかたどったハトをモチーフにしたデザインは、鎌倉では親しみのあるお菓子も連想できる。店内の棚にはKAKOさんと萬田さんによるオリジナルのデザインのカラフルな商品が並び、最近の売れ筋は江ノ電をモチーフにしたTシャツだという。

 今後のバリエーションを考えていたときに、地元に根付いたもう一つの路線である湘南モノレールの存在に気付いた。「湘南深沢駅にある本社へ提案に行き、実は乗ったのはそのときが初めてだった」と笑って振り返る。

 「すでに乗ったことがある夫と子どもから、ぶら下がっている感じや疾走感は聞いていたものの、本当に楽しくアトラクションかと思った。これは絶対に商品化したい」と決意したという。提出した案への同社の反応もよく、すぐに契約できた。

 大きな特徴でもあり国内でも珍しい懸垂式モノレールであることを強調するためにたくさん写真を撮り、KAKOさんとはいつも以上にやり取りをした。レールにぶら下がっているかわいらしい表情のモノレールのデザインが出来上がった。

 同店のSNSで写真と共に販売を予告したところ反響が大きく、発売前にもかかわらず来店して実物を手に取る客もいて驚いたという。

 萬田さんは「要望が多ければ、ほかの色も用意したい。普段使いはもちろん、鎌倉ならではのお土産として、プレゼントとしてもお求めいただければ」と呼び掛け、「現在のラインナップは男女共用デザインが基本だが、男の子向け、女の子向けのデザインの商品も準備中。今後はさらにオリジナル商品の比率を高めていきたい」と抱負を話す。

 価格は、キッズTシャツ(90~150センチ)=2,900円、大人用Tシャツ=3,500円、ベビーロンパース=3,600円(以上、税抜き)。カラーは白、黒、ライトグリーン。

 営業時間は11時~17時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。水曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース