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「攻めてる」湘南モノレール社長招きトーク 大船の小さな書店で

商社からの転身で改革を進めている尾渡社長。沿線に暮らし、休日にはまち歩きも楽しんでいるという

商社からの転身で改革を進めている尾渡社長。沿線に暮らし、休日にはまち歩きも楽しんでいるという

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 鎌倉の書店「ポルベニールブックストア」(鎌倉市大船3)で5月24日、湘南モノレール(鎌倉市常盤)の尾渡英生社長を招いたトークショーが開かれる。

4月に旅行エッセイストの宮田珠己さんと路上園芸学会の村田あやこさんを招いて開いたイベント「いい感じの石ころと根っこ」の様子

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 出版不況で書店の閉店が相次ぐ中、JR3路線と湘南モノレールが乗り入れる大船駅近くに昨年11月開店した同店。わずか33平方メートルの店内には店主の金野典彦さんが選んだ書籍だけが並んでいる。

 当初から地域との結びつきを深めようと店内でのイベントや展示のほか、作家や専門家を招いてトークショーなども開いてきた。今回は住まいも店も大船で、鉄道好きという金野さんが「新しいことを次々と展開し『攻めている』感が強い湘南モノレールが気になって企画した」と言う。同社広報に提案したところ、「いきなり『社長のOKが出ました』と返事が来て驚いた」と振り返る。

 同社は大船駅と湘南江の島駅間6.6キロの8駅を、日本では数少ない懸垂式モノレールで14分で結ぶ路線を運行。2015年6月に経営母体が代わり尾渡英生社長の就任以来、大きな改革を進めている。23年ぶりのダイヤ改正、交通系ICカード導入、湘南江の島駅リニューアルや各駅のバリアフリー化、全駅に無料Wi-Fi導入、民間鉄道初のPayPay決済導入、ドイツのモノレール会社との姉妹提携など話題に事欠かない。

 早速、打ち合わせで同社を訪ねた金野さんに、利用者のためになるならというスタンスで、当たり前のことように笑顔で接してくれたという。「静かな語り口の中にも『攻めてる』姿勢がじわじわ伝わってきた」と金野さん。「そもそも提案からジャッジまでの早さも、自分が感じていた『攻めてる』感そのものだったのであらためて納得した」と続ける。

 聞き手である沿線在住のウェブディレクターで、地域活動にも積極的に関わる二藤部知哉さんは「自分にも最近『攻めてる』なという実感があった。当日は一利用者としてもいろいろ聞いてみたい」と意気込む。

 金野さんは「来場者と尾渡社長とが、立場は違っても同じ地域で生活する仲間という意識を共有し、率直な話ができる会にできたら。オープンな雰囲気の場になるよう質疑応答の時間もたっぷり用意する」と話す。

 開催時間は19時30分~21時10分。参加費は1,500円(ビールかソフトドリンク1缶付き)。

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