長谷や極楽寺エリアの寺社や施設、商店街などで8月19日、ライトアップイベント「かまくら長谷の灯(あ)かり」が始まり、静かで幻想的な空間を来場者が行き交っていた。
金色に光る高徳院の大仏。夜空に伸びる6本の光はかつてあった大仏殿の柱をイメージしたという
江ノ島電鉄(藤沢市片瀬海岸1)が沿線のライトアップイベントの一環で、2015(平成27)年に長谷寺の協力を得て実現した夜間拝観が始まり。翌年から高徳院、光則寺、極楽寺、収玄寺、甘縄神明宮、御霊神社、鎌倉文学館の7カ所を加え、今年で4回目を迎えた。
高徳院では大仏を金色に輝かせ、極楽寺ではハスの花が浮かぶ極楽浄土をテーマにするなど各会場と実行委員会やライティングアーティストらが話し合い、ろうそくやライトなどの明かりで趣向を凝らし彩った。
観音大通り会、大仏通り商店会、長谷駅前商店会、由比ガ浜中央商業協同組合など各会場を結ぶ商店街も協力し、会期中はエリア全体が幻想的な光に包まれている。
カメラを手に大船から訪れたという水越絵里子さんは「寺や神社、地元の人や観光客が自然に交わっているようで、温かい雰囲気が好き。SNS映えするスポットも多く、毎年楽しみ」と話した。
期間中は、光則寺では「星空映画会」や夜市、御霊神社では「鎌倉囃子(はやし)」披露、鎌倉文学館では「夜のお話会」、極楽寺ではキャンドルヨガなども開かれる。
24日・25日18時30分~20時はフィナーレの「お参り巡り」。近隣住民がLEDちょうちんを手に会場を巡って歩く。
実行委員会スタッフは「普段は入れない時間の施設でゆっくりできる。夕涼みがてら浴衣で散策を楽しんでみては」と来場を呼び掛ける。
開催時間は18時30分~20時30分(最終入場20時)。会場によって参拝料や入館料あり。今月25日まで。