NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の世界観を紹介する「大河ドラマ館」が3月1日、鎌倉の鶴岡八幡宮境内の「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」を会場にオープンした。
館内には主人公・北条義時役の小栗旬さんや源頼朝役の大泉洋さん、北条政子役の小池栄子さんらの等身大パネルやドラマで着用した衣装のほか、書状や数珠といった小道具など約100点を展示。幕府の館の内部をイメージしたコーナーは写真撮影が可能で、来場者は義時や頼朝の烏帽子(えぼし)をかぶり思い思いのポーズを取っていた。
「登場人物紹介サイネージ」は、センサーとなる光に手をかざし画面上のカーソルを動かすと、主要な登場人物の画像やプロフィルを見ることができる非接触型の展示。鎌倉市大河ドラマ担当の廣川正さんは「デジタル技術を駆使し、コロナ禍でも安全な展示を目指した」と話す。
会場中央には、横11メートル、縦2.4メートルの巨大スクリーンを設置した。通常はドラマで使われる風景映像を投影しているが、複数人が同じ動作をすると場面が切り替わり、13人が並んで同じ動作をすると特別映像が流れる。廣川さんは「ドラマのテーマでもある合議制をイメージし、来館者同士が息を合わせて楽しむ体感型の空間」と話す。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会の久保田陽彦会長は「いつもの道を散歩していても、このドラマをきっかけに新たな発見があった。多くの方に、ここを起点にゆかりの地を回遊して鎌倉を楽しんでほしい。ドラマの進行に合わせて展示内容も変えるので、何度もご来館を」と呼び掛ける。
開館時間は9時30分~17時。入館料は、大人=1,000円、子ども=500円。予約で日時指定、最大120人の定員制。入場時に配布するパンフレットを鎌倉国宝館や鎌倉歴史文化交流館で提示すると入場無料になる。2023年1月9日まで。