スポンジ製のおもちゃの刀で戦うゲーム「鎌倉子ども源平合戦」が5月5日、みんなの鳩サブレースタジアム(鎌倉市梶原)で開かれる。主催は鎌倉スポーツコミッションとLink Sports(リンクスポーツ)。
紅白の2チームに分かれた参加者が、おもちゃの刀で相手チームが腕に着けているボールを落とし合う源平戦。相手チームの敵将を倒したチームが勝利を得る。2016(平成28)年から毎年、5月5日のこどもの日に開いてきた。今年は源平戦に加えチーム戦も行う。
参加者数は、第1回=54人、翌年の第2回=108人、その後は300人前後。昨年と一昨年はコロナ禍で中止した。スタッフの田中俊哉さんは「合戦にふさわしい盛り上りになってきたところでのコロナ禍。マスク着用などの対策をしながらだが、再開を望む声にようやく応えることができてうれしい」と話す。
会場は、同スタジアムを運営する鎌倉スポーツコミッションがスタジアムの認知度アップと市民がサッカー以外のイベントでも使えることをアピールする目的で提供。20カ国以上で20万チームが利用するというスポーツチーム管理アプリ「TeamHub」を提供するLink Sportsが運営業務をサポートする。当日は、鎌倉武士文化の継承に取り組む「鎌倉もののふ隊」のメンバーが甲冑(かっちゅう)姿で指揮を執る。代表の鎌倉智士さんが吹くホラ貝を合図に、合戦の火ぶたが切られるという。
「これまで開催してきた公園や小学校の校庭とは異なり、人工芝のフィールドなので、けがの心配も少なく走り回れる。同スタジアムは鎌倉時代に実際に合戦があった洲崎古戦場跡。貴重な体験にしてもらえれば。今年の大河ドラマはいよいよ源平合戦というタイミング。私も自作の大よろいを着けて参加する」と田中さん。「子どもと銘打つゲームだが、大人も参加できるので家族全員で楽しめる。安全に思い切り体を動かして、ゴールデンウイークの思い出にしてほしい。用具は貸し出すので、動きやすい服装で来場を」と呼び掛ける。
開催時間は9時~11時。8時30分受け付け開始。参加費無料。源平戦・チーム戦とも事前に申し込みが必要。申し込みの締め切りは5月4日。定員に達した場合は締め切りが早まる場合がある。