ビーカープリン専門店「マーロウ」鎌倉駅前店(鎌倉市小町)が3月19日、鎌倉駅東口にオープンした。
マーロウは1984(昭和59)年、横須賀市秋谷にレストランとして創業。デザートとして提供していたプリンを持ち帰りたいという客の要望に応え、製造時に使っていた既製の耐熱ビーカーのまま提供したのがビーカープリンの始まりという。現在はオリジナルを使い1日6000個以上を製造する。
12店舗目になる同店の店舗面積は78.6平方メートル。「もともと鎌倉駅近くの八百屋が生家。鎌倉に出店するのは念願だった」という白銀正幸会長は「地域の人に使ってもらえる店にしたかったが観光客向けの物件が多く、なかなか進展しなかった」と話す。昨秋になって地元の人が普段使いするスーパー向かいの新築ビルに入る物件に出合い、創業40周年と重なったこともあり、オープンに向け一気に出店の準備を進めたという。
正面は若宮大路に面しているが、スーパー側にも出入り口を設けた。鎌倉彫のオブジェやキャッシュトレーを採用するなど既存店に比べると「和」のイメージで、鎌倉になじむような店にしたという。看板や商品などに白銀家の屋号「カネハク」も入れた。
「和」のイメージは商品にも。「武士ビーカー入り北海道フレッシュクリームプリン」(831円)のビーカーには、笑顔でプリンを食べる武士の背景に、鎌倉市の木でヤマザクラと鎌倉市の花でリンドウを描いた。カスタードプリン(756円)、「KAMAKURAビーカー入り北海道フレッシュクリームプリン」(831円)、「ティラミスプリン」(1,026円)などプリンのほか、「チョコレートのパウンドケーキ」(1,782円)、「鎌倉缶入りビスコッティ」(1,350円)などケーキや焼き菓子も用意する。焼き上がったカスタードプリンをソフトクリームに練り込んだ「プリンソフト」(700円)は、客にカラメルソースをかけてもらうスタイルで提供する。
オープン初日の19日は、開店時間の9時30分に50人以上が列を作り、昼過ぎには限定品の一部が売り切れるほどにぎわった。白銀会長は「観光客はもちろん鎌倉の人にも、鎌倉の土産として使ってもらえたら」と話す。
営業時間は9時30分~19時。