JR東日本グループは鎌倉のメインストリートでもある若宮大路に面した一角に「ホテルメトロポリタン鎌倉」(鎌倉市小町1)の建設を始めた。2020年春の開業を予定している。
客室イメージ。ツインルームがメインで全138室の予定。大きな窓から鎌倉の風景も(画像:JR東日本提供)
同ホテルが建つのは2013年に移転した鎌倉警察署の跡地。鶴岡八幡宮の二の鳥居近くで、鎌倉駅東口から徒歩3分。同社の展開するホテルは駅直結や近接地への出店が多く、街なかは珍しいという。2015年から計画に入り、遺跡発掘調査などを経て着工となった。
敷地面積は約2332平方メートル、延べ床面積は約8800平方メートル。地上5階、地下1階。客室数はツイン125室、ダブル13室の予定で、鎌倉市内では最大規模となる。
ターゲットは、ゆったり観光する女性や夫婦など大人世代のほか外国人観光客などを想定する。コンセプトは「街との共存」で、周辺の景観に溶け込むような落ち着いた外観で前庭を設ける。
近くに住む50代男性は「鎌倉は大きな宿泊施設が少なくほとんどの観光客が日帰りなので、周辺の夜や朝が変わるかもしれない。景観を守ってくれる建物なら歓迎」と期待する。
同社広報部の石川裕司さんは「四季を問わず多くの観光客が訪れる鎌倉は魅力にあふれ、2020年の東京五輪に向けての海外からのお客さまも多くなる。ゆとりあるサービスに価値を求めていらっしゃる方にお使いいただければ」と話す。