秋晴れとなった鎌倉材木座海岸で11月11日、流鏑馬(やぶさめ)が行われ、騎乗から放った矢が的を射る度に歓声が上がった。
砂を跳ね上げながら疾走する馬の上から海側に立つ的に向かい矢を放つ射手
鎌倉宮(鎌倉市二階堂)の神事として市の安寧や海上安全、五穀豊穣、商売繁盛を祈念して開かれたが、海岸では5年ぶり3回目だという。砂浜に特設した長さ300メートルの馬場の海側に立てた的は3カ所。武者姿の「弓馬故実礼法 武田流」の射手が走る騎乗から弓を放ち、的中すると集まった約1000人の観衆から声や拍手が湧き上がり、外れるとため息が漏れた。
馬場の脇で見ていた市内在住の中村絵里子さんは「いつも神社では見ているが海岸では初めて。周辺も空も開けているので全く印象が違うのに驚いた。砂浜を疾走する姿は迫力満点」と話した。