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江ノ電極楽寺駅リニューアル 旧駅舎はモニュメントとして保存へ

新駅舎も木造で旧駅舎の左奥に新築した。落ち着いた色合いのため、すでに周囲の景色に溶け込んで見える

新駅舎も木造で旧駅舎の左奥に新築した。落ち着いた色合いのため、すでに周囲の景色に溶け込んで見える

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 江ノ島電鉄(藤沢市片瀬海岸1)は1月29日、極楽寺駅(鎌倉市極楽寺3)駅舎をリニューアルし、券売機や窓口業務を新駅舎に移した。

券売機と駅事務室は新駅舎に移動したが、自動改札機(簡易改札機)の場所は変わらない

 同社では「100年以上にわたり走り続けてきた美しい街並みを残し、江ノ電がその一部でありたい」という思いを込め、美しい風景を絵はがきに例えた「絵はがきになる江ノ電へ」をコンセプトに、昨年末からさまざまな取り組みを進めている。

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 駅のリニューアルはその一環。東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年の春までに極楽寺駅のほか、江ノ島駅、藤沢駅、長谷駅、鎌倉駅の5駅を、沿線の美しい街並みになじむよう配慮しながら順次リニューアルしていく。

 極楽寺駅は、同路線が藤沢駅から極楽寺まで営業を開始した1904(明治37)年に開業。木造でレトロな切妻(きりづま)屋根の小さな旧駅舎は、1999年に「関東の駅百選」にも選定されている。「俺たちの朝」「最後から二番目の恋」「海街diary」などテレビドラマや映画、アニメなどにも登場し、前に立つ丸ポストとともにカメラのシャッターを切る観光客も多い。

 今回のリニューアルでは旧駅舎を残しながら、線路側に新たに駅舎を建設。面積は59.34平方メートルで、券売機や事務室のほか、男女トイレや多機能トイレも新たに設置した。駐車場だったスペースと南東側の空き地を駅前広場として整備した。

 旧駅舎はモニュメントとして保存していく。プラットホームへの通路となる自動改札機の位置は変わらないため、従来通り旧駅舎内を通ることもできる。

 横浜から観光で訪れていた40代女性は「工事が始まったときはこれまでの駅舎が解体されてしまうのではないかと心配した。鎌倉を代表する景色としていつまでも残してほしい。桜の季節も楽しみ」と話した。

 同社によると工事は3月中に終える予定で進めているという。

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