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鎌倉の魅力を体験「路地フェスタ」 会場はカフェやギャラリー、個人宅も

井上智陽イラスト工房の外壁。表面を削ると色が現れる「SCRACH」は、参加者が思い思いに絵を描いていく(昨年の様子)

井上智陽イラスト工房の外壁。表面を削ると色が現れる「SCRACH」は、参加者が思い思いに絵を描いていく(昨年の様子)

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 鎌倉駅周辺から雪ノ下、二階堂の路地に点在するカフェやショップなどを拠点に4月20日から、作品展示や販売、ワークショップ、ライブパフォーマンスなどを行う「第14回鎌倉路地フェスタ」が開かれる。

練り歩き隊として軒先で演奏する「クロスステッチ」の2人

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 原点は、さまざまなアーティストや作家などが集まる古民家「カジュ・アート・スペース」(鎌倉市二階堂)の活動発表イベント「カジュ祭」。近隣にカフェやギャラリーが増えてきた2006年、同施設代表のたなか牧子さんが「連携して何かできないか」と声を掛け、アート・路地・鎌倉らしさ・暮らしをテーマに9拠点の参加でスタートした。「現在では約30拠点が参加。遠くからのお客さまも増えて、昨年は10日間で1万5000人以上が来場した」と言う。

 今年もカフェ、ショップ、ギャラリー、サロン、工房のほか個人宅も拠点となり、手作り作品の展示販売、ワークショップ、写真展、陶芸展、演劇、映画上映、演奏、飲食の提供などを行う。

 ビーズアクセサリー、着物のリメーク小物、木版画、消しゴムはんこ、オールドレースをアレンジしたバッグやアクセサリーなどクラフト系作品の展示販売、植物コンシェルジュによるインテリアグリーンの提案・相談・販売、太陽熱や木の廃材を使ったロケットストーブでの料理会、無農薬野菜や無添加ペットおやつの販売、水彩画体験や鎌倉彫マイ箸作り、活版印刷での雑貨作り、鎌倉の木によるまな板と時計作りなどを行う。

 西御門サローネでは紅月劇団による演劇「ラ・フォンテーヌの寓話」やアコーディオンの岩城里江子さんとマリンバの藤本亮平さんのライブを、カジュ・アート・スペースではドキュメンタリー映画「常識を打ち破る花『華 いのち 中川幸夫』」の上映会&トークを開く。イベントスペース「SpaceK」では「路地URAフェス」と題し、朗読や音楽、落語などさまざまなプログラムを用意する。

 20日・21日・27日・29日・30日は「練り歩き隊」が登場。ミュージシャンらがさまざまな拠点に現れパフォーマンスを繰り広げる。

 「有名な人を呼ぶのではなく、参加したいという地元のアーティストやクリエーターが自発的に企画を立てるというスタイルは当初から変わっていない」とたなかさん。「今後も規模を大きくしていくよりも、鎌倉発信のアートや暮らしの提案をこつこつと伝えていきたい」と続ける。

 21日は地元に詳しいスタッフが鎌倉駅から路地を案内しながら会場目指す「路地の魅力をみんなで探そう!路地フェスツアー」を開くほか、期間中はスタンプラリーや「ろじフェス写真コンテスト」も用意する。

 たなかさんは「会場は個人宅も含め、ほとんどが住宅街に点在している。てくてく歩いて、暮らしの中に見える鎌倉の魅力を体験できるはず」と話し、「自分も『参加する』気持ちで来場を」と呼び掛ける。

 イベント、ワークショップ、ライブなど一部有料。30日まで。

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